ぐッドニュース・ジャパン : グリーン(な)メディアの日の提案に賛同 ― 京都メディフェスでメディアとNPOが意見交換

グリーン(な)メディアの日の提案に賛同 ― 京都メディフェスでメディアとNPOが意見交換
(2008年9月19日 09:00)
第6回市民メディア全国交流集会「京都メディフェス」が2008年9月12日(金)~9月14日(日)に、京都市の元立誠小学校などで開催され、分科会の一つで、マスメディアやグリーンメディア関係者が、「メディアと地域の環境NPOがどうしたら横の連携を強め、持続可能な社会を目指した記事や番組を充実させていけるか」を話し合いました。

13 日に開かれた「メディアにおける環境情報と地域NPOとの連携―グリーンなメディアを目指して!」と題したこの分科会には、民放各局や新聞社等で環境問題に取り組むプロデューサーやディレクター、環境問題担当者等のキーパーソンと、グリーンメディア関係者、地域で活躍する環境NPO関係者が顔をそろえました。

市民の環境問題に対する関心が高まる中、マスメディアの役割と責任も問われる時代となり、市民メディアとマスメディアがヨコの連携を強め、地域において持続可能な社会を目指した記事や番組づくりに積極的に取り組む必要性が高まっているという認識の下、分科会では、環境活動に対する広報や報道のあり方、メディアと環境NPOとの連携について話し合われました。

チームに分かれてのワークショップのテーマの一つ「グリーンメディアとは何か」については、「視聴率は問わないというのではなく、容易ではないがおもしろい環境問題の番組をつくって、環境問題を伝えることとスポンサーを獲得することを両立させることが大切。そのために大手メディアがNPOのプレゼン能力のアップ、ファンドレイジングなどでNPOを支援してその力を高めることができるはず」といった内容が話し合われたりしました。

もう一つのテーマである「グリーンメディアと地域の環境NPOとの連携」については「マスメディアと地域の環境NPOがきちんと出会えるようにするために、市民活動のプレスセンターをつくったらいいのでは」「全国のNPOが資金を出し合って、NPOビデオジャーナリストを雇い、地域の活動の番組を作って、テレビ局に売り込んだらどうか」などの意見が出されました。

こうした話し合いを受け、最後に、分科会の事務局を務めたGreen TV Japanの水野雅弘さんが、メディア、NPOを集約するネットワーク化が必要であることを指摘したうえで、グリーン(な)メディアの日を設けることを提案しました。環境、福祉、人権、開発など持続可能な社会をつくっていく際のテーマについて、全国のメディアが何かする日にしようというもので、具体的な内容については、この日集まった人たちが継続的に話し合っていくことになりました。