グッドニュース・ジャパン : 25歳、柳明菜監督が起こした奇跡 - 映画「今日という日が最後なら、」

25歳、柳明菜監督が起こした奇跡 - 映画「今日という日が最後なら、」
(2008年9月17日 09:00)
監督・脚本・編集・作曲の一部を自身でこなした、25歳の瑞々しい柳明菜(やなぎ・あきな)監督の映画、「今日という日が最後なら、」が、2008年9月20日(土)から名古屋市のシネマスコーレで公開される。これに先立って、9月3日(水)にはあいち国際女性映画祭2008で上映され、好評を得た。

「今日という日が最後なら、」の舞台は、美しい海と緑の大地、なまり言葉で話す心やさしい人々が暮らす八丈島。双子の姉妹、舞子と聖子は訳あって、祖母のいる八丈島と母の暮らす東京とで離ればなれに成長した。ある日、舞子は「今日という日が最後なら、」と書き置きして東京に向かう。十数年の時を経て再開した二人。舞子は聖子の手をとり、八丈島へと向かう…。

あいち国際女性映画祭のメイン会場となるウィルあいちで、舞台あいさつに現れた柳監督は、「何度も挫折をくり返しながら、八丈島との出会いがたくさんの奇跡と出会いを運び、私にこの映画を撮らせてくれました」と語った。八丈島の島おこしムービーとしても反響を呼び、クライマックスの祭りシーン“八丈祭”は、八丈島のお祭りとして毎年開かれるようになったという。

主演の舞子役を、妹の柳裕美が演じる。これがまさにはまり役。姉に劣らぬ瑞々しさとしなやかな表現力で、見事に監督の要求にこたえた。姉妹は、名古屋市の県立旭丘高校卒。上映会では、校長先生の祝辞も披露された。

あいち国際女性映画祭2008は、メイン会場となるウィルあいちで3日から7日まで開催され、海外を含む女性監督による15作品と日本映画の名作6作品の、計21作品が上映された。愛知県の田原市、北名古屋市、弥富市、小牧市、日進市の会場でも上映された。

「今日という日が最後なら、」は、9月20日から10月3日まで、名古屋市のシネマスコーレで上映予定(前売り券1400円)。甘酸っぱい余韻と、美しい映像とメロディーが、夏の終わりにふさわしい。「あきらめなければ、夢はかなう」と語る、柳監督のデビュー作。足を運ばれてはいかがでしょうか?

(浜村良子)