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和LOHASに暮らす知恵~「お米とお櫃の生活」―ヨガインストラクター・西澤リエ
(2008年10月24日 09:00)

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、収穫の秋…。

秋は自然界でも、また私たちの心の世界でも、実り多い季節です。
だんだんと夕暮れ時も早くなり、陽が暮れる毎に変わっていく「時」の過ごし方も、楽しみになってきました。私はそんな時、ふと気にとまった友達や家族に、手紙や葉書を送るようにしています。
大切な方を想いながら時を過ごすことは、とても心が豊かなことだなぁと思います。

さて、秋。
なんといっても美味しいものづくめの季節で食欲の…と言いたいところですが、収穫あっての食欲…です。今はどんな季節にも様々な野菜や果物がある時代ですから、「収穫の秋」という概念そのものにピンとこない方もいるでしょう。季節の野菜や果物、魚を答えることも私にとっても易しいことではありません。

秋の収穫として、私が一番に挙げるものと言えば「お米」。

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お米が大好きな私には待ち望んでいたこの季節です。私の実家は長野県で、お米の名産地の一つとして知られています。その長野の実家では、家族で食べるお米は、家の田んぼで収穫しています。春は田おこしからはじまり、田植え用の稲を育て、田んぼに水をはり、やがて田植えを行います。夏の間も水の世話や草取りなどをして、台風からもお米を守って、ようやくこの秋に稲刈りを行います。
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稲刈りの後は稲を干し、ようやく脱穀までに行き着きます。

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まるまる3つの季節をかけて、私たちの主食であるお米が収穫されます。完成されたものばかり目に入ることも多いでしょうし、きっとお米がどんな風に育っていくのかさえも、分からない・知らない方は日本にいながらにして多いのではないでしょうか。大事に大事に手間暇かけて育ってきた新米は、みずみずしく、ホクホクと幸せいっぱいの美味しさがあります。

お米ですが、最近は圧力鍋や土鍋、陶器など、様々な種類の炊飯道具がお店でもよく目にすることが多くなりました。皆さんのお宅ではどの様にお米を炊きますか?私の家では、色々試してみましたが、今はお祝いに頂いた土鍋がちょうどよく、玄米・白米共に土鍋さんで炊いて頂いています。お米を炊いた後は、のお櫃(おひつ)に入れ替えます。

自宅で使っているものは木曽産のサワラ材木を使い、もち米を粉にしたのりで接着してあるお櫃です。合成接着剤は一切使っていなく安全なもの。その分多少高くつきますが、1つ1つ丁寧に作られたものです。このお櫃ですが、最近は、陶器など電子レンジにも対応した素材のお櫃もあり人気のようですが、わたしはやっぱり昔ながらの「サワラ材」が好きです。

炊きたてのごはんを入れると、木の作用により、ごはんの水分をちょうどいい加減に調節してくれ、しっとり感が長持ちします。その上、ごはんが傷みにくいというメリットもあります。多少の手間はありますが、ほのかにお米に移るサワラの香りを楽しみながら頂きます。以前は日本のどの家庭でも目にすることが出来た、土鍋やお櫃のある風景です。

炊飯器の性能が良くなり、美味しく出来るものもある様ですが、道具一つでも、ひと手間かけることで、命あるものを頂いているありがたさや、食べる時の気持ちの持ち方が違ってきます。そして作って頂いた方へ、本当の意味で『いただきます』と言えるようになるように思います。

この季節は栗やきのこなどの秋の味覚を混ぜご飯にして炊き込むのもとってもおいしいですよね。先日、我が家では舞茸とシメジの、シンプルきのこご飯を作りました。
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翌朝になっても、ご飯はしっとりしていて檜の香りも深くなり電子ジャーでは味わえない温かさを頂くことができます。
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土鍋にしてもお櫃にしても、わたしの家の小さな小さなこだわりですが、それでも十分心の満足感があることばかりです。
こういう手作りのものだったり、温かみのある道具は家にあって見ているだけで、なんとなくホッとしてしまうのです。

*関連記事

・和LOHASに暮らす知恵vol1~「夏を楽しむ日本の伝統食・蕎麦」

・和LOHASに暮らす知恵vol2~「月の話し」

■筆者プロフィール

麻蓬(アサヨモギ)・studio roda主宰・yogaインストラクター・西澤リエ

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2002年頃よりヨガを学び、その魅力に惹きつけられる。2004年頃から友人を中心にヨガを教え始める。2006年・助産師だった曾祖母の影響でマタニティヨガを学び教え始める。
現在、湘南のヨガスタジオをはじめ、葉山・辻堂の海岸でのビーチヨガ、東京代々木公園のヨガ、茅ヶ崎市の小学校、藤沢市などのヨガ教室などで指導中。

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