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和LOHASに暮らす知恵~「月の話し」―ヨガインストラクター・西澤リエ
(2008年9月28日 09:00)

九月・長月に入り、すっかり陽の入りが早くなりました。
夏の間は「暑い、暑い・・」と嘆いて、秋を待ち望んでいた私も、
鈴虫の鳴き声や窓から入り込む爽やかな秋風を感じると
夏の華々しい陽の光を愛おしく、そして懐かしく感じてしまうこの頃です。

さて、先にも書きましたが日本では、新暦9月の別名として長月(ながつき)と呼びます。長月の由来を調べてみたところ、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説があるようです。

9月14日は皆さんもご存知のように「中秋の名月」でしたが、
みなさんはどのようにお月様を見上げていましたか?
一般的にはススキなど秋草を飾ったり、果実や団子などを供えてお月様を拝むことが多いですよね。

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陰暦では、7~9月が「秋」とされていましたので、仲秋の名月とは陰暦8月の満月になります。美しいお月様を観賞するという美意識は東洋独特の感覚であろうと思います。元々は、お隣の中国の習俗であったようですが、それは日本で独特の文化となっていったと聞きます。

わたしの今年の中秋の名月の過ごし方でしたが、
神奈川県横浜市にある『三溪園』の観月会に行ってきました。

—-以下『三溪園』HPより抜粋
丸い月が夜空に輝く日、貴重な古建築を会場として、伝統音楽の演奏を行います。
今年は日本を拠点として国内外で活躍されている民俗工房を迎えて朝鮮半島の民族音楽演奏のほか、
臨春閣での催物のプレイベントとして週末(13日・14日のみ)には
旧矢箆原家住宅や鶴翔閣で民話の語りや三重奏による童謡の演奏も行われます。—-

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少し早めに到着したので、園内をお散歩したり、園内の草花を観賞して陽が沈むのを待ち、ゆったりとした時間を過ごしました。この日は臨春閣(重要文化財指定)で雅楽の演奏があり、この建物の前に広がる芝生の上に座って、鈴虫の音色とともにゆったりした時間を過ごしました。ここちよい演奏と無数の虫の音が重なり合って、うつらうつらと夢の中に・・いってしまった方も周りに多く見られましたが。

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さて、ここでようやく陽も沈みかけ、ようやくお月様の登場?・・かと思いきや、薄い雲の裏にいるお月様は、なかなか出てきてくれません。それではと、あきらめかけつつ、三溪園茶寮で手作りの手焼き団子をほおばろうとしたそのとき、夜空にポッカリ浮かんだのはそのお団子のように、限りなくまん丸の満月に近いお月様。

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この日のお月様は神々しい光というより、ヴェールのかかったような優しい光をもっていました。ぽーっと、その空を眺めつつ、周りのお客さんの顔を覗くとみんな満面の笑顔。優しい空気が園内を囲んでいました。

中秋の今の頃は一年の間で空気が乾燥し、空気が澄むので空も澄んでいます。そのため、もちろんお月様も一層きれいに見えます。今年の夏はひどかった湿度も今は低く、夜はそれほど寒くないので、観月に最も良い時節ですね。

また、新暦10月11日は「十三夜」。
十三夜の風習は中国にはなく、日本独自のものだそうです。十五夜と十三夜どちらか片方の月見しかしないのは「片月見」or「片見月」といって嫌われたため、その昔は二度目のデートを確実に行うために十五夜に異性を誘うということがあった・・・ということを聞きました。なるほど。名案。でも、なんだかくすぐったい思いです。

当時の貴族たちは月を愛でながら即興で和歌を詠み、その出来栄えを競いながら宴を楽しんだといわれています。また、直接お月様を見るのではなく、池や湖、水田などに写る月を観る「水月」という言葉も残っています。昔の人々のほうが、お月様と過ごす時間をとっても楽しく美しく過ごせる工夫があったようですね。

いつでも24時間、一晩中明るい電気が煌々と照らされることが当たり前のこの時代です。こんなときだからこそ、お月様の明かりだけで大切な家族やお友達と過ごす あたたかな時間、色んな工夫で名月を眺めながら少し風流な気分を味わってみるのはいかがなものでしょう。

■筆者プロフィール

麻蓬(アサヨモギ)・studio roda主宰・yogaインストラクター・西澤リエ

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2002年頃よりヨガを学び、その魅力に惹きつけられる。2004年頃から友人を中心にヨガを教え始める。2006年・助産師だった曾祖母の影響でマタニティヨガを学び教え始める。
現在、湘南のヨガスタジオをはじめ、葉山・辻堂の海岸でのビーチヨガ、東京代々木公園のヨガ、茅ヶ崎市の小学校、藤沢市などのヨガ教室などで指導中。

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