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「地球未来子ども共和国」に未来を託す ― クレアン代表取締役・薗田綾子さん
(2008年5月5日 16:48)

今日は子どもの日。自分たちの未来を左右する環境問題への子どもたちの関心はどんどん高まっているようです。20085月に開かれるG8環境大臣会合に合わせて開かれる「子ども環境サミット in 神戸」には、世界中からそんな子どもたちが集まります。その子どもたちを中心に「地球未来子ども共和国」を建国する計画を進めている、株式会社クレアン代表取締役、薗田綾子さんに、なぜ今、子ども共和国なのかを聞いてみました。

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―地球未来こども共和国を建国しようと計画されているそうですね。

子ども環境サミットをやりっぱなしで終わってはもったいないので、地球未来子ども共和国という名の子どもたちのバーチャルなネットワークをつくろうと考えています。WEB上で子どもたちが核になって大統領や大臣を決め、それぞれが役割を担って国をつくるんです。これは、六甲にエコシティをつくろうとしている北浦さんという方が25年前に「ソヤンカ合衆国」というのをつくった経験から提案されたもので、国境を越えて、戦争のない明るい未来をつくっていこうというものです。六甲アイランドをエコシティにしようという計画が進んでおり、地球未来こども共和国はここに首都を置く予定です。

―なぜ、子どもなんですか?

10年くらい環境問題にかかわってきて感じるのは、盛り上がっている人たちは、環境問題のことをよく知っているけれど、一般の人たちの意識はあまりないし、何をしたらいいかわからないままということです。皆ができないと思っていることが問題で、「CO2半減、そんなの無理だよ」「インフラ整備にどれだけお金がかかると思う?」「今までの産業システムの見直しはできない」というような、できない言い訳はもうたくさんです。それよりも子どもたちの純粋な思いから発せられたメッセージの方がずっと心に響くと思います。

それから、国境を越えて、というのがポイントになります。今回は、先進国だけでなく、ケニア、モンゴル、ネパールなど途上国にもたくさん呼びかけ、多くの子どもたちが参加します。ネットワークができると、国を越えて助け合えるし、自分の仲間がいる国に戦争をしかけようとは思わないでしょう。国境を越えて平和な世界をつくるという考えに、大人も賛同してくれています。ジョン・レノンのイマジンの世界を実現しましょう、という話です。

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―具体的にどんな活動をするのですか。

ネットでのやり取りで活動を広げていくために、子どもたちに115台のデジカメを渡します。20の省はそれぞれ目標を立て、各省の大臣はそれぞれの国に帰ってから、自分たちの国のレポートを映像で送ります。そして「私たちは1000本の木を植えます」「企業と一緒に100万本の木を植えます」など、目標達成のためのアクションも載せる、You Tubeのエコアクション版をつくりたいと思っています。賛同する子どもたちや先生からもレポートが寄せられるようにします。

まず子どもたちが起点になって未来を描き、その未来に賛同した大人たちが集まるという形がいいと思うんです。最終的には「子ども」をとってもいいかもしれません。

アメリカでUSキャップという環境問題に取り組む企業連合がありますが、そのメンバーであるGMの会長は、孫から「おじいちゃんの会社は地球を破壊している」と言われて、ショックを受けたそうです。他にも、世界各地で、子どもや孫に影響を与えられた企業人がいます。日本でも「お父さんの会社、そんなこともやってなかったの?」とか「えっ、今ごろ環境宣言を出すの?」と言われたという話があります。

―こどもたちは進んでいるんですね

日本でも環境教育が進み、一般的な知識は大人以上にあります。ただ、発想の転換で大胆にCO2を削減するといった、オルタナティブの考え方がないので、世界の子どもたちとミックスするのがいいと思います。六甲では、削減目標だけでなく、▽自然エネルギーを2030%にする▽ごみが出ない商品をつくる▽ゼロエネルギー住宅ではなく、プラスエネルギー住宅にする―など、プラスの目標をつくろうという話もしています。

海外の子どもたちが持っている発想の転換を日本の子どもたちも取り入れられるといいなと思います。そのためには、現在の延長線上でものを考えるフォアキャスティングではだめで、未来の理想的な姿を想像して、そこからさかのぼって今を考えるバックキャスティングが重要です。

―どんな成果が上がるか楽しみです。

環境問題は入口で、人への思いやりや感謝する気持ちを持って、いかに生きられるかが大事だと思っています。地球未来こども共和国の教育方針として掲げているのは▽コミュニケーションの大切さ▽思いやり▽笑顔で感謝することのすばらしさ―の3つです。

環境問題は、神様から与えられたテーマで、人類の知恵、叡智を結集してクリアすることで、人類が変わっていくと思います。そういう意味で、環境問題だけでなく、幅広く取り組んでいきたいと思っています。

(安在尚人)

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