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自然の恵みに感謝する日―知多の農場見学ツアー
(2008年7月23日 09:00)

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名鉄名古屋駅から電車にのること約40分で「富貴(ふき)」駅に到着。そこから徒歩で「小櫻稲荷大明神」を通り、5分程行くと『わっぱ知多共働事業所』があります。ここは愛知県の社会福祉法人「わっぱの会」が運営する知多の農場で、仲間達が自然環境を考えた持続可能な農業を実践しています。

今回、「食と心のつながり」を考える『たわわ』代表のブレズリン奈美さんの呼びかけで、白金丈英(しろがね たけひで)さんの案内による農場見学&野菜採取体験会が行われました。

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プロジェクトの目的は“「農」を体験して いのちの糧「食」を再度みつめよう”。
皆さん長靴に履き替えて農場に出発です。
農場は、水田3ha、畑5haの広さで、お米、野菜、小麦、豆、果樹を化学農薬・化学肥料を使わず生産。環境保全型農業をめざしています。

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さて、農場に到着。一見すると空き地のよう。雑草(雑草も役に立つので、こんな呼び方はかわいそう)の中(?)に作物が元気に育っています。雑草が栄養分を奪ってしまうと思われがちですが、そんなことはないそうです。雑草は大きくなり過ぎると、刈り取って(根から抜きません、ここがポイント!)敷くと、天然の‘マルチ’(畝を覆う黒いシート)になり、根は枯れて養分になります。右の写真は肥料として撒かれた貝殻。畝間(うねま)は、堆肥をわざわざ作らなくても、これらの方法で充分だそうです。

わっぱ農場のものは、地元仲間の方々と[百匠市場]というネットワークを作り肥料を統一し、「自然生態系耕土」という植物性のぼかし肥料を使用。
白金さんの水田や畑は、基本的には微生物のえさとして‘米糠(こめぬか)’を入れる以外、一切肥料を使われていません。

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それから、私は牛蒡(ごぼう)の花を初めて見ました。ここでは、シードバンクのような活動もしていて、在来種、固定種からの自家採取に取り組んでいらっしゃいます。遺伝操作をされたF1(安定して生育する種で、基本的に毎年種苗業者から種を買う)は、種が取れないことはないそうですが、次世代は違ったものが生えてくるそうです。写真の牛蒡は種を残すために太いものを選別。

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左上の写真に写っているのは赤いおくらです。おくらは、ハイビスカスの仲間だそうです。上に向かってなっている姿がなんとも可愛い。畑を進んでいくと、かぼちゃやなどが元気に実をつけているのを発見(!)。ここの作物は、前述したように化学肥料を与えないため、一般の露地ものより旬が少し遅れるそうです。

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トマトは生食用と加熱用が栽培されていました。生食用のオレンジ色のトマトもあり試食させて頂きましたが、甘くて味が濃く、とても美味しかったです。トマトの根元には、バジルが植えられています。虫はハーブを嫌う為、虫除けとして植えてあるそうです。これをコンパニオンプランツと言います。

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次は、白金さんが個人で自給用にされている水田に案内して頂きました。借りていらっしゃるのは6畝(せ)、実際は5畝の面積だそうです。ここでは3~4人の家族がちょうど1年に食べるぐらいの200kgの玄米が収穫出来るそうです。右の写真でお分りになりますでしょうか、手前が白金さんの水田。奥はみなさんがよく見かける普通の水田です。何だか様子が違いますね。

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よく見ると、水面にびっしりアカウキクサという浮き草が。これは、天然のマルチング(覆い)の役割と、酸素供給に役立つそうです。白金さんの水田は「不耕起冬期湛水田(ふこうきとうきたんすいでん)」。通常の稲作は水を抜く時期というのがありますが、ここは一年中水がはってあるそうです。これぞ正しく、生物多様性、天然のビオトープです。虫も、根につくもの、茎の下・中・上と、棲み分けがあって、それぞれがそれぞれの働きをするそう。ここでも田んぼ脇に、コンパニオンプランツであるミントが植えられていました。「そう言えば、何処に行ってもハーブの香りがするね」と、参加者。カモミールも効果があり、これを「香りのあぜみち」と言うのだそうです。稲の株が少ないのに気が付かれたでしょうか?普通は1ヶ所に5~6本を植えますが、ここでは2本。これでも収穫量は、他の田んぼと変わりがないそうです。恐るべし、自然農!

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お待ちかねのお昼です。雑穀料理で有名な大谷ゆみこさんの「野菜だけ?」の編集者であり、料理講師でもある奥様の美由喜さんが沢山の玄米おにぎりを用意して下さいました。そして、それぞれが持ち寄ったおかずで、野外パーティーです!

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帰りに美味しそうな食べごろのかぼちゃを買って帰ることに。1つは大きいので、参加者で半分づつ。
「わっぱ事業所」では、漬物やジャム、小麦粉などの加工食品を無添加で手作りしています。参加者の皆さんそれぞれ一杯のお土産を持って、農園見学ツアーが終わりました。

「安全な食が広まっていっても、その反面、農業をやる人は減る一方です。それでは、持続可能な社会には繋がっていかないと思います。そういった意味でも、生活の中に、農業をとりいれた、プチ自給自足な生活が一番理想だと思います。“身土不二(しんどふじ)”を頭でわかるのではなく、体感することが大切だと思います。」丈英さんの言葉と思いが、しっかり伝わりました。

では、最後にみーちゃんの素敵な笑顔を・・・

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案内をして下さった白金さんご一家と、企画をして下さったブレズリン奈美さん、素晴らしい写真を提供して下さった夫のショーンさんに御礼を申し上げます。
参加者の皆様、おいしいおかずを有難う御座いました!

〈関連HP〉
・[いのちのつながり]と[こころのつながり] cLOVEr cafe
・わっぱ農場日記:わっぱ知多共働事業所
・[百匠市場] 匠のこだわり野菜セットの通販です!
・ショーン・ブレズリンさんのHP
 http://www.seanbreslinphotography.com/

(写真:ショーン・ブレズリン、一部土屋、文:土屋知子)

コメント

  • ブレズリン奈美 - 2008年7月25日 8:26
    土屋さん お写真載せていただいて ありがとうございます おまけに その日のことがきれいにまとめあげられていて復習になりました 農園見学ツアー とても評判がよく 農のことや食のことを真剣に考えてくださるメンバーが集まり 私も大変にステキな日を過ごしました GNJさんにも感謝します
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