地盤改良も終わり、いよいよ基礎工事が始まります。
最初に砕石を敷き、捨てコンクリートを打ち終わると、基礎の配筋工事へと入っていきます。

木造住宅では布基礎(壁の断面下、壁長方向に連続した基礎)が一般的ですが、最近は不同沈下の防止に有効なべた基礎(建物の底面全体をスラブにした基礎)を採用さすることが多くなりました。

いろいろな太さ・形状の鉄筋があります
まずは設計図面に従い、鉄筋を組む配筋工事です。
建築工事はどの行程の仕事も大変ですが、基礎工事はとりわけ暑さ寒さの影響をまともに受ける仕事です。
この日も炎天下の中、もくもくと配筋作業が続きます。
ここで、鉄筋工の中心となって作業するOさん(45歳)にお話をうかがってみました。
――鉄筋工になって何年になりますか?
20年になります。7年弱サラリーマンをしていましたが、父が急逝したので、後を継ぎ鉄筋工になりました。
――この仕事をするにあたり、大切な心がけは?
やはり、怪我をしないということです。

ハッカー 結束線
――道具を見せていただけますか?
ハッカーです(上写真左)。これで結束線(上写真右)を鉄筋に結わえて鉄筋を組み上げます。
皆さんハッカーを手に、くるくると線を手際良く結わえていきます。
このほか、現場には鉄筋を曲げる道具(下写真左)、切断する機械(下写真右)などがありました。

鉄筋を曲げる道具 鉄筋を切る機械
――若い人(お弟子さん)に伝えたいことは?
諦めずに、この仕事を続けて欲しいですね。
過酷な天候下での作業のため、長く働く人が少ないのが現状だそうです。若い人に長く続けて欲しいというのが今一番の願いだそうです。
――建築業界への要望は?
そうですね。単価を上げて欲しい、といったところでしょうか。
バブル崩壊以降、単価は下がったままです。夏場は暑さのために作業の進みが悪いので、特に夏場の単価を見直して欲しいと話されました。

配筋工事と並行して、型枠工事も進んでいきます。
基礎の形に型枠が組み終わると、配筋検査が行われます。鉄筋の種類、太さ、定着長さ、コンクリートの被り厚さ等が設計図通りになっているかを検査をします。
検査が終わると、いよいよコンクリート打設(だせつ)です。
(土屋知子)
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