木造都市の夜明け トップ
新社屋が「木造都市」実現への第一歩に - 丸美産業株式会社
(2008年7月30日 09:00)

名古屋市瑞穂区に本社を構える丸美産業株式会社。2007年5月より建替え工事が進められてきた新社屋が2008年7月5日(土)に竣工を迎えた。創業から60年、丸美産業の木に対する思いと現代の建築技術が融合し具現化された、これまでにない「木質ハイブリッド造」の社屋ビルだ。

 20080729_01
 写真提供:丸美産業株式会社

近年では「木」の持つ耐久性などが見直され、木造の住居や施設などの建設があちこちで進められるようになってきた。しかし防火に関する法令により、市街地で純粋な木造ビルを建てることは、まだまだ不可能な状況にある。

そこで、新社屋の主要構造に採用したのが「木質ハイブリッド構造材」。これは木と鉄を組み合わせることによって、法令上必要とされる耐火強度を実現しようとするもので、近年の木材業界において研究が進められている技術だ。新社屋の外観は、外装部分に使用したガラス越しに「木質ハイブリッド構造材」を見せるデザインで、近代的でありながら素朴な風合いを持ち、街並みの中で独特の存在感を放っている。

 20080729_03
 社内のデスクも木で統一

設計を担当したのは、建築家で京都大学教授の高松伸さん。丸美産業現会長の嶺木昌行さんが本社ビルの建替えを検討しはじめた頃、「木造都市」を提唱する高松さんと出会い、そこから木造の新社屋建設への挑戦が始まったのだという。

 20080729_02
 緑化されたテラスを眺める休憩スペース

建築家の高松さんが考える「木と建築の可能性」と、長年に渡って木とかかわり続ける丸美産業の「木への愛着」や住宅建設のノウハウが結びつき、誕生した新社屋。「木造都市」実現に向けての一歩が踏み出された。

(鶴丸美穂)

〈関連記事〉
・木造都市の実現は教育から―建築家・高松伸さん 

コメント

コメントする

(コメントは承認された方のみ表示されます)

トラックバックURL

トラックバック

MAP