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木造住宅を知る―そのⅣ・地鎮祭~いよいよ工事着工
(2008年7月25日 09:00)

 施工業者との建築工事請負契約も無事締結し、工事着手となりました。
更地にテントが張られ、祭壇が設営されて儀式が行われている光景を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。これは建築の儀式の一つである「地鎮祭」です。

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古来より人々は幸せを神に願い、日々の生活の節目ごとに様々な祭りを行ってきました。穀物の実りへの願い、収穫への感謝、我が子の成長、家族の安全、商売繁盛……など。勿論、建築においても例外ではありません。
自分の住まいを持つことは一生にそう幾度もある事ではありません。それは喜びであり、感謝でもあります。建築にも工事の節目ごとに安全祈願、感謝のための祭りがあります。そこで、工事が無事完了することは施主にとっては勿論のこと、工事関係者にとっても重要なことです。

 genba 2(2008.6.7)

〈建築工事における主な式典の種類〉
 1.地鎮祭(じちんさい)・・・・・工事着手前
 2.起工式(きこうしき)・・・・・工事着手前
 3.立柱式(りっちゅうしき)・・・建物の中心となる柱(大黒柱)を建てる時点
 4.上棟式(じょうとうしき)・・・棟木を棟に上げる時点
 5.定礎式(ていそしき)・・・・・建物の主体構造が完成した時点
 6.清祓式(きよはらいしき)・・・建物の主体構造が完成した時点
 7.竣工式(しゅんこうしき)・・・建物竣工時点
 8.落成式(らくせいしき)・・・・建物竣工時点
 9.落成披露宴(らくせいひろうえん)

上記の内、住宅で主に行われる式典は、地鎮祭、起工式、上棟式、竣工式程度になります。竣工式については行われない場合もあります。

 genba 4(2008.6.7) 

 genba-chishitucyousa 2(2008.6.11) genba-chishitucyousa 1(2008.6.10)

式典を終えて、いよいよ工事開始です。まずは地盤調査に入ります。今回用いられたのは、「スウェーデン式サウンディング試験(静的貫入試験)」。敷地内における地盤の性状を知り、建築構造物の設計に関するデータを得るために行われます。木造二階建ての建物では、この方法が多く採用されています。

これは荷重による貫入と回転による貫入を併用した原位置試験であり、土の静的貫入抵抗を測定し、その硬軟又は締まり具合を判定するとともに、土層構成を推定することを目的としています。建物規模にもよりますが、通常は数箇所程度のサンプリングを行います。
この試験結果は『地盤調査報告書』にまとめられ、それを元に必要に応じ、設計における基礎工事の見直しや修正を行います。今回は設計での表層地盤改良厚さを15cm深くまでと修正しました。

 genba-chishitucyousa 3(2008.6.10)

土地を選ぶ時点で、その土地の地盤状況を知っておくことは工事費用の面でも、自然災害の際にも大変重要です。最も簡単に知る手段は先の記事にも書きましたが、その土地の地名です。地名には多くの情報が含まれており、由来を知ることは住むにあたってとても興味深いことだと思います。例えば蟹江、中川、〇〇沢、□□洞、△△淵などは大昔、水に関係した地形だったことを示している場合があります。

名古屋市の場合、『あなたの街の地震マップ』をクリックすれば、東海地震と東海・東南海地震が発生した際のご自身がお住いの地域での揺れの大きさや、液状化の危険度の予測を知ることが出来ます。

更に詳しく調べたい場合、図書館に『名古屋地盤図』という本があります。これで過去のボーリングデータを知ることができます。名古屋地域地質図も掲載されているので、興味のある方は一度調べてみると面白いかもしれません。

(土屋知子)

〈関連記事〉
・木造住宅を知る-そのⅠ
・木造住宅を知る-そのⅡ

・木造住宅を知る-そのⅢ・設計業務(1)
・木造住宅を知る-そのⅢ・設計業務(2)

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