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名古屋城から「木」を知る「森」を知る-なごや環境大学教育講座
(2008年6月15日 23:35)

2008年6月14日(土)~8月23日(土)、なごや環境大学では「木のある暮らし、木との共生~親子で学ぶ本丸御殿と木の文化~」と題して計4回の講座を実施する。
その第一回目、6月14日(土)は、2006年より本丸御殿復元に向けたプロジェクトが進む名古屋城を会場に、親子で木造建築の魅力や文化に触れる体験学習が行われた。

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名古屋城天守閣。手前の空き地が本丸御殿跡
名古屋開府400年にあたる2010年、本丸御殿の一部が復元される。復元には再び「木曽ヒノキ」の使用が計画されている

名古屋城の本丸御殿は、京都二条城の二の丸御殿と並ぶ武家風書院造の代表的建築物といわれており、1930年には国宝に指定されたが、1945年の空襲により天守閣とともに焼失。その後天守閣は1959年に再建されたが、本丸御殿の再建までには至らなかった。
しかし本丸御殿を知る手がかりは、江戸時代の文献のほか写真や実測図などに多数残されており、その在りし日の姿を現代に、忠実に蘇らせることは実現可能だ。

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茶席「金城苑」。普段は一般公開されていない

今回の一連の講座は、歴史建造物の成り立ちを遡って追っていくもの。まず名古屋の文化と歴史の象徴、名古屋城本丸御殿を知ることにはじまり、木造建築の意匠に触れ、その素材で実際に本丸御殿に用いられた木曽ヒノキの産地、岐阜県中津川市の加子母の森を訪ねる。そこで森の歴史や木を使うことの意味について学び、最後に木曽ヒノキの苗の育てかたを体験しながら、木とともに暮らすことや、木を使って環境を守ることについて考える。
講座全体を通じて、古来より名古屋の木造建築の文化を支えてきた木曽ヒノキと、その森の歴史をたどりながら、次世代を担う子供たちと保護者に環境問題への取り組みを呼びかけている。

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茶席「金城苑」を使って行われたセミナー。中央奥が井上雅文さん

この日は東京大学アジア生物資源環境研究センター准教授の井上雅文さんを講師に招き、映像を中心とした木の話やクイズのほか、保護者を対象としたセミナーを開催。かつて軍用機にも使用された木材の強さのしくみや、木材利用が地球環境に果たす役割について科学的な解説が行われ、森林活用と地球温暖化防止について、より一層の理解を深める機会となった。

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西北隅櫓の内部。西北隅櫓は名古屋城に現存する三つの櫓の内のひとつで元和5年(1919年)に建てられたもの。
1962年から1964年にわたる解体修理で、他の建材の古材を転用していることがわかっている。三層三階構造で
築造当時の原型をそのまま伝える名古屋城で最も古い建造物。

このほか400年前から残る木造建築物で、国の重要文化財でもある西北隅櫓(せいほくすみやぐら)を見学。櫓の中の、どっしりとした木組みを興味深く眺めながら、スタッフに次々と質問を投げかけ楽しそうに学ぶ子供たちの姿が目立った。

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子供たちの素朴ながらも鋭い質問に、大人たちは微笑んだりドキッとしたり。楽しい時間が流れる

(鶴丸美穂)

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