木造建築の五重塔が夜桜とともにライトアップ - 八事山興正寺の観桜会
(2008年3月29日 09:32)
名古屋市昭和区の八事山興正寺境内で2008年3月29日(土)夜、観桜会が催されました。今年は、寺のシンボルである五重塔が建立200年を迎えます。それを記念に五重塔が開扉され、4体の仏像が一般公開されました。
八事山興正寺は高野山真言宗の別格本山で、「尾張高野」とも呼ばれ、300年以上の歴史のある寺。その昔、天瑞円照(てんずいえんしょう)和尚が高野山よりこの地に来て草庵を結び、寺建立を志しました。やがて尾張二代目藩主、徳川光友公の帰依をうけ、徳川家祈願所として、また真言密教の教学及び修行道場として、1688年、弘法大師空海を開基とし、建立されました。
東海地区唯一の木造塔として、国の重要文化財に指定されている五重塔は、1808年に、第七世真隆和尚の時に建立されました。高さ約30メートルと小規模な塔ですが、塔身が細長く、相輪が短い点で、江戸時代後期の塔の特徴をよく示しているそうです。また、中心柱が浮いている、いわゆる釣り下がった状態も大きな特徴で、地震などの揺れに強い建築様式とされています。
このような歴史的な建造物を見ると、あらためて、日本が木の国であることを感じさせられます。欧米はもとより世界各国から多様な文化を取り入れてきた日本ですが、日常の身近なところにもいにしえの日本文化が息づいていることを実感しました。
境内では、藤間流、赤堀流の舞の披露や、鼓、能管、三味線、生田流の琴の演奏、野点のサービス、興正寺僧侶による声明が厳修され、訪れた人々を楽しませてくれました。
花冷えのする一夜でしたが、数本の桜の木が五重搭とともにライトアップされて、しっとりとした花見の気分を味わうことができました。
(浜村良子)

















