尾張一宮の大地主森川家の当主であり、近代を代表する文化人として知られる茶人、森川勘一郎(如春庵)。名古屋市博物館では開館30周年を記念して2008年3月1日(土)~4月13日(日)、特別展「茶人のまなざし 森川如春庵の世界」を開催しています。
2008年2月29日(金)テープカットの様子
この特別展では古美術蒐集家としても名高い如春庵が所持していた茶道具・美術品を一堂に公開。今年重要文化財の指定を受けた本阿弥光悦作黒楽茶碗「時雨」ほか貴重な品々を見ることができますが、今回ここで紹介するのは、如春庵の住まいであった一宮市大和町の森川邸です。
美濃路街道沿いにあり、古き良き時代の趣あふれる森川邸は安政2年に建てられ、築年数は150年以上。15年ほど前に改修工事が行われましたが、屋台骨を残して部分的に補修することによって、家屋全体が建てられた当時のまま残っています。
近年では、健康への配慮や自然との共存という観点から木造住宅への関心が寄せられているほか、天然の木材が持つあたたかさ、木目の美しさなどに惹かれる人も多いようです。森川邸のような古い日本家屋では、それに加えて扉・欄間・障子といった木の建具の美しさにも目を奪われました。
また、木材を昔ながらの方法で組み込んだ住宅は地震に強いといいます。母屋は太い梁で支えられ、住まいを守ってくれるような安心感が漂っていました。
中庭を囲む書院造りの広間には江戸時代の雛人形が飾られていたほか、床の間などには置物や季節を感じさせる掛け軸がしつらえてあり(これも蒐集品の一部です)、四季を取り入れる楽しみのある、日本の住まいの良さを再発見できました。
(記事:鶴丸美穂/写真:伊藤剛)
高松伸さん:http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/02/20/1337
嶺木昌行さん:http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/01/04/784
















