木造都市の夜明け トップ
木造都市は可能です!
(2007年3月16日 08:59)

京都に住む建築家の横内敏人さんは、木造の超高層ビルの模型が飾ってあるオフィスで、こう語りました。

地上72階建て高さが339メートルにもなる模型を眺めていると、木造の超高層ビルはぐっと現実的なものに感じられます。なぜ、木造にこだわったのかを聞いてみました。

「もし石油が無くなったらどうなるでしょうか?鉄やコンクリートは使えなくなると思います。木造は鉄やコンクリート造りに比べて地球環境への負荷が小さいのです。それに、日本は戦前までは木造都市でした。木の二大弱点である腐る点と燃えやすい点とを現代の技術で克服すればよいのです」と言い切ります。

確かに、縄文時代から日本は木造都市だったと言えます。5500年~4000年も前の三内丸山遺跡や伊勢神宮、京都の町家などすべてが木造だったのです。

東京芸術大学で美術を学び、マサチューセッツ工科大学で環境心理学を学んだ横内さんが、なぜ建築家を目指し、木造建築を追及し続けているのかも聞いてみました。

「近代建築を学ぶために渡ったアメリカで、その問題点と日本の環境意識、美意識を逆に学びました。帰国してたまたま京都に住むことになったので、町家が消えていくのを目の当たりにして、文化的なアイデンティティが失われていくことに危機感を覚えていました。1995年に建築家による木造の展覧会があり、応募したのが模型の『日満里楼』です。新しい時代のシンボルになってほしいと植物に学びました。哲学的な意味も与えたかったのです」と。

2時間近くに及ぶインタビューは別の形でお伝えしたいと思いますが、最後に、木造都市を造ってほしいというオーダーがあれば応じますか?と聞いたら、「もちろん実現したいですから、日本中のどこでも、世界中のどこにだって行きますよ」と笑って答えてくれました。

(取材:伊藤剛、町田慈子)

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