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	<title>生物多様性COP10</title>
	<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10</link>
	<description>生物多様性COP10</description>
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		<title>2010年に向け国際会議体験 - ラムサール条約COP10参加記</title>
		<description>
日本湿地ネットワーク（JAWAN）事務局長の伊藤昌尚さんが、先ごろ韓国で開催された第10回ラムサール条約締約国会議（ラムサール条約COP10）に参加された時の体験記を書いてくださいました。第10回締約国会議＝COP10というと、2010年に名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）が思い浮かびますが、こちらはラムサール条約のCOP10です。生物多様性条約のCOP10に向けて、会議の運営の仕方など参考になることも多かったようです。
第10回ラムサール条約締約国会議に初めて参加した。韓国・昌原（チャンウオン）市で開かれ、会期は10月28日より11月4日であった。韓国語も英語も全く不得手であり未消化の感じが強く残るが、感じたまま、見たままに報告したいと思う。公用語（英語、スペイン語、フランス語）と主催国の言葉だけが通用し、それだけで勝負する世界を体感した。

１．世界湿地NGO会議への参加

10月25日に成田を出発し、金海空港（釜山）で他の団体と集合し、４時頃順天（スンチョン）市へ出発、高速道路を使いながら2時間半ほどかかった。数ヵ所のホテルやモテルに数人に分かれて宿泊した。翌日26日から世界湿地NGO会議に参加。27日は午前中、世界湿地NGO会議の2日目がひらかれ開かれ、緊急を要する湿地の早急な保全や、バイオ燃料生産による湿地破壊への懸念の表明など多岐にわたる「スンチョン宣言」が採択された。午後は、スンチョン湾のエクスカーションに参加、広い葦原の散策と美しいスンチョン湾を高台から遠望した。夕方、バスでCOP10会場のある昌原（チャンウオン）市に向った。私たちは、チャンウオン市のモテルに泊まったが、昌寧（チャンニョン）市のプゴク温泉に泊まられた方も多かったようだ。

２．COP10本会議への参加

１）登録手続き
28日、早朝エクスカーションから戻り、９時に会場に着いた。会議に参加するためには、まず登録手続きが必要である。入り口を入るとすぐに登録の窓口へ直行、日本からの参加者が多く、国別A～J（JAPAN）の窓口は混雑していた。30分ほど待ったが、申込みの受付文とパスポートを出せばすぐにOKとなった。発行されたネームプレートを首にかけ、セキュリティの門を通ればもう参加者となった。


ラムサール条約COP10の会場

２）ブース展示の作業
１階ロビーからエスカレーターを上がり、３階展示ブースの会場へ向かった。ブース展示のために採用した韓国女性と挨拶、そしてみなさんに紹介。作業の手順の打ち合せを行いながら急いで展示作業にとりかかった。たくさんの訪問者があり、楽しい交流をした。

３）開会式への参加
午後４時過ぎ、開会式に間に合うよう早めに国際会議場に入ると、既に参加者で会場は一杯。開会式の前の歓迎の歌や踊りが披露されていた。10回の開催国から招かれた10人の子どもたちのあいさつに会場は盛り上がった。５時から開会式、７時からは歓迎の夕食会に参加。おいしい食事が無料とは有り難い。シャトルバスでチャンウオン市内のモテルに戻り、ともあれ第１日目が終わった。

４）本会議を傍聴
翌日29日は、湿地NGOの声明が発表される予定であった。聞き逃したくないので、10時に国際会議場に入った。1000人以上の収容能力がありそう。各国の政府や企業、そして世界中のNGOのプレートがイスに置かれていた。壇上に並ぶ議長や進行の顔ぶれも誰かわからないが、とにかく、見て、聞く数時間であった。

30日午前中、本会議最後に韓国 NGOのハンさんが、挙手をして、会場発言をした。もちろん、英語なので、全部の内容がわからないのが残念だったが、埋め立て事業で破壊された「セマングム」と「イサハヤ」の名前を織り込んだ湿地保全のスピーチで、終わると会場から少なくない拍手が起きた。

５）翻訳「ラムサール条約入門」の贈呈式
30日は、午後2時30分より展示ブースの前でラムサール事務局の方を迎えて、日本語訳の「ラムサール条約入門」を事務局へ贈呈するセレモニーを開いた。当日、アナダ事務局長は急用で欠席となったが、アジア・オセアニア地域代表のルー・ヤングさんが代りを務めてくださった。気さくで温かく対応してくださり素晴らしい方だった。たくさんのギャラリーの参加があり盛会だった。辻淳夫代表があいさつし各地の会員の活動やJAWANの草の根活動を紹介した。環境省尼子係長がかけつけてくれてごあいさつをいただいた。釧路ウエットランドセンターや名古屋の生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会の方も参加してくださった。


ラムサール条約入門の贈呈セレモニー

６）世界湿地ＮＧＯ委員会発足への動き
26日～27日の世界湿地NGO会議で、提案された世界NGO委員会設置は、討議時間が不足のため具体的な決定にいたらなかった。９人ほどの方より委員への就任の意思表示があり、メーリングリストをつくり連絡をする旨の提案があった。

その後、COP10会場でもNGO有志の会合があり、発足への動きが進み、辻代表が委員に加わることとなった。ルーマニアから参加した方が設立促進にとても熱心な様子。次回開催国だから熱心な姿勢も当然と思った。NGO側も人材や資金の問題があり発足は簡単ではないようだが、ぜひ、実現に向けて進んでほしいと思う。 

COP10会議はまだ続いていたが、31日午後、日本へ帰国した。国際会議の運営の仕方を学び、親切なボランティアの方々、モテルのおじさんやタクシーの運転手さんから良い思い出をいただいた。 </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/11/22/506</link>
			</item>
	<item>
		<title>4年に１度、関係者が集結 - 第４回世界自然保護会議に参加して</title>
		<description>スペインのバルセロナで2008年10月５日～14日に国際自然保護連合（IUCN）が開催した第４回世界自然保護会議（WCC4th）に生物多様性JAPANの一員として参加してきました。会議は４年に一度開催される自然保護に関する最大規模の国際会議で、世界各地の政府関係者・NGO・研究者・専門家が集まります。今回も自然保護に関する最先端の話し合いが行われました。この会議の会場の様子や雰囲気等を伝えたいと思います。11月25日（火）には、参加報告会も開催します。（詳しくは文末に）

（生物多様性JAPAN・音谷沙絵）

世界自然保護会議は、専門委員会とフォーラム、及び、今後のIUCNの活動方針などを決める会員総会の３部で構成されていました。“変化をもたらす新しい兆し”a new climate for change “健康な地球、健康な人々”healthy environment healthy people “生物多様性の保全”Safeguarding diversity of life の３つを主要テーマに掲げ、フォーラムでは、様々なイベントが開催されていました。まず、ホームページおよび受け付け時に配布されるガイドブックなどで興味があるイベントを探します。ホームページでは、“生物と文化の多様性と先住民”Bio-Cultural Diversity and Indigenous Peoples　“エネルギー”Energy “森林”Forests “島嶼”Islands“法律と管理政策”Law and Governance               “海洋”Marine　“市場と企業”Market and Business“地中海”Mediterranean“保護区”Protected Areas“権利と自然保護”Rights and Conservation“生物種”Species “水”Water という12のキーワードでイベントを絞り込むことが可能です。


メンバー会議の様子

私は、地域や文化と生物多様性に興味があったため、まず、“生物と文化の多様性と先住民”で絞り込みを行いました。しかしながら、絞込みを行っても60ほどのイベントが見つかり、参加するイベントを決めるのは極めて困難な作業でした。ほとんどのイベントが英語を使用していましたが、中にはスペイン語のイベントもあり、テーマが面白そうでも参加は断念しました。イベントに参加できなくても資料だけでももらって帰ろうと考えていたのですが、ペーパーレス推奨のため、資料を配布しているイベントは少なく、私の目論見は外れました。

　この会議は、最新の情報収集とネットワークづくりの場として最適です。電話やメールで世界各地の人と連絡を取り合うことができる時代とはいえ、特にネットワークづくりは、会ったことがあるか無いかで全く効果が違うと私は思っています。ひとつひとつのイベントは１時間半ほどでそれほど長くは無いのですが、数が膨大なため、同じような題材を扱ったものもたくさんあります。そのため、様々な意見や情報を得ることができると同時に、同じ方に何回も会うこともあり、互いに自然と親密感を覚えていました(私だけかもしれませんが･･･)。さらに、イベントとイベントの間の30分は、個別の意見交換の場になっていました。また、参加者全員が発言する機会のある少人数制のイベントも用意されていました。ただ残念であったのは、学生や私のような若者の姿が少なかったことです。


会場への案内板

 
カラフルなデザインが施されたロビー　　　民芸品の展示コーナー

生物多様性JAPAN（BDNJ）としては、日本人の自然観や日本の自然保護への取り組みを国際的に紹介するための英字冊子「Conserving Nature」の配布を行いました。参加者に冊子を渡すとき、つたない英語で説明を添えると、きちんと聴いて下さいました。国際会議に参加したことで、文化的背景や自然条件の違いは、それぞれの地域で生活する人の自然に対する価値観にも大きく影響を及ぼすことを改めて感じました。生物多様性を守っていくためには、地域の多様性が重要です。この多様性にはもちろん、民族の多様性や文化の多様性も含まれます。お互いの文化を尊重して、お互いがむやみに否定することなく、知識や知恵を共有していくことは大事です。そのためにも、日本からの情報発信も今後、ますます増やしていく必要があると感じました。

　また、今回の開催地バルセロナにはアントニオ・ガウディの建築物が数多く残っています。会議のシンボルマークもガウディのデザインを使用していました。ガウディは自然をよく観察し、風や光の通り道のことも視野に入れ、生物からヒントを得たデザインや機能性を取り入れて建築を行ったといわれています。ガウディの建築を見て、科学が進歩した現在でも、自然のことは分からないことだらけであるにも関わらず、人間はやはり変わらず自然の様々な恩恵を受けて生活をしているのだということがよくわかり、自然の偉大さ、素晴らしさを表現した偉人を肌で感じました。

　蛇足ですが、海外に行くと、いつも日本食が恋しくなります。日本では海の幸から山の幸まであらゆるものを楽しむことができ食の幅が広いです。これは豊かな自然があるからこそです。おいしいものは人を幸せにすると私は考えています。人々の幸せのためにも生物多様性を守ることは重要だと会議以外においても改めて感じました。

最後に、世界自然保護会議の主なイベントの形式をご紹介しておきます。

・ 地球規模のテーマを扱うワークショップ　Global thematic workshops
IUCN事務局による地球規模のテーマを扱ったワークショップは、50以上、準備されていた。

・ 持続可能性に向けた対話集会　Sustainability dialogues
大会場で、持続可能性をキーワードに特別ゲストを招いて行うディスカッション。７つの話題が用意されており、経済・文化・社会面から自然の価値について話し合われた。

・ 連携ワークショップ　Alliance　workshops
主催者の独創的な提案で、知識やノウハウを参加者に提供し、問題への理解と合意形成を促進させることを目的に165ほどのワークショップが開催された。日本からは日本自然保護協会と環境省による「里山／アジアのカントリーサイドランドスケープ　　人と自然の持続可能な関係」が開催された。

・ 知識共有スペース　knowledge café
120近くあるテーマの中から自分で自由に選んだ主題についての、12人程度で机を囲んでの話し合いの場。少人数制のため、より活発な意見・情報交換やネットワークの形成が行えた。日本自然保護協会主催の「バルセロナから名古屋へ　COP10におけるNGOの役割」も開催されていた。


ノレッジカフェの様子

・ 国連開発計画　UNDP Pobl
生物多様性の危機の影響は、先進国より発展途上国の方が受けやすい。生物多様性や自然の持続可能な利用問題は貧困問題とも繋がっている。この問題に取り組むイベントは、専用の会場が用意されており、期間中様々なイベントが23ほど開催されていた。

・ 研修会　learning opportunities
参加者のスキルアップのために50ほどの研修プログラムが用意されていた。

・ 保全もの映画　conservation cinema
野生生物や保全をテーマにした映像の上映が行われていた。短編が多く１分程度のものもあった。

・ ポスター展示　posters
環境保全に関する120枚近いポスターが期間中に入れ替わりで展示されていた。

・ 一般向けイベント　social event
映画や音楽、伝統的ダンス、様々なレセプションなどのイベントも15ほど準備されていた。IUCN親善大使であるシンガー・ソングライターのイルカさんによるコンサートも開催された。


イルカさんのコンサート

・ バルセロナへの航海　sailing to Barcelona
バルセロナへの船旅というお楽しみも。残念ながら参加できなかったが、参加者には好評だった。

・  パビリオン　pavilion Event
会場ロビーに水、森林、将来像などをテーマにしたものや地元であるカタロニアのパビリオンがあり、そこでも121ものイベントが開催されていた。

・ 展示ブース　exhibition
展示用に147ブース用意されていて、日本の環境省やNGOも出展していた。 

☆第４回世界自然保護会議　参加報告会 を開催します。

第４回世界自然保護会議に参加した生物多様性JAPANのメンバーらによる報告会を開催します。併せて、今年５月にドイツ・ボンで開催された第９回生物多様性条約締約国会議（COP９、生物多様性JAPANからも４名が参加）での話題も含め、2010年に名古屋で開催が予定されているCBD　COP10に向け、開催国として何ができるのか？　何がしたいのか？　私たちはどのような国際的国内組織を作って行くべきか？　を一緒に考えましょう。&#62; 

日時　：2008年　１１月　２５日（火）主催　：生物多様性JAPAN共催　：財)日本自然保護協会,IUCN-J※ 地球環境基金及び経団連自然保護基金の助成により開催いたします。参加費　：　無料

要・事前予約

詳細は下記サイトをご覧ください。

http://www.bdnj.org/activity/081125.html </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/11/21/505</link>
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	<item>
		<title>おいしい名古屋の水源を訪ねるECOツアー　-　なごや環境大学の共育講座</title>
		<description>名水といわれる名古屋の水道水。安全でおいしい水道水として、この缶入り“名水”が、災害備蓄用などの目的で名古屋市より販売されているほどだ。その主な水源施設となっている岐阜県下呂市の「岩屋ダム」をバスで訪ねるECOツアーが、2008年11月９日（日）、なごや環境大学の協力で開催された。


紅葉がうつくしい、東海の水がめ、岐阜県下呂市の岩屋ダム

主催は、町田慈子さんを代表とする「和LOHAS（ロハス）の会」。名古屋市上下水道局技術本部の木村秀治さんが、特別講師として参加した。参加者は23名。車中では木村さんによる水資源などについての説明が行われた。

  
木村秀治さん　　　　　　　　　　　　　名古屋市上下水道局制作のカラフェ（水差し）

名水は、いわば木曽川の清く豊かな清流のおかげ。しかし、木曽川自流だけでは名古屋市民の水をまかなうに充分でなく、新たに利用できる水を作り出すため、岩屋ダム、木曽川大堰をはじめ、味噌川ダム、長良川河口堰、また今年４月に完成した徳山ダムといった水源施設が作られた。味噌川・徳山の両ダムは、渇水時のバックアップとしての位置づけが高い。蛇口をひねれば当たり前に出てくる水だが、一般市民がこの水を使用できる背景として、各自治体は水利権を有していなければならない。大規模な渇水対策などを施すには、ダムや堰を建設し新たに利用する水を作り出すことで、新たな水利権を得ねばならない仕組みになっている。

木村さんはこうした説明に続けて、「“名水”は軟水なので、少量の石鹸でもよく泡立ちます」と、水道水が環境にも家計にもやさしい点をアピール。また、「風呂の残り湯は打ち水などに。米のとぎ汁を庭にまくと草花の肥料になります」と、大切な水を上手に使い切るよう参加者に呼びかけた。


岩屋ダムで水資源機構職員から説明を聞くツアー参加者

「飛騨金山ぬく森の里温泉」道の駅で精進料理の和ごころ弁当を堪能した一行は、岩屋ダム管理事務所を訪れ、（独）水資源機構職員からダムの概要説明を受けた。東海の水がめといわれる同ダムは、総工費344億円をかけ1977年に完成。生み出された水は、愛知、岐阜、三重各県と名古屋市に水道・農業・工業用水として供給されている。同時に中部電力により11万戸分の電気が発電されている。屋外に出て、ダム湖を望む。折りしも紅葉のピーク時。息をのむほどに美しい紅葉を目前に、参加者からため息がもれる。自然と巨大な人工湖とが作り出した調和の美。かつてここには204戸の営みがあったという。湖面の濃い緑が、寒さの中、静まり返っていた。

　
室内からの眺めも絶景。ダム湖の生態系の説明を聞く（右）


多目的ダムとして、中部電力が11万戸分の電力を発電する

帰路の途中、愛知県犬山市にある犬山取水場に寄り、春日井浄水場職員より説明を受けた。同場で取水された水は、春日井市の春日井浄水場と名古屋市の鍋屋上野浄水場へ送られる。水質事故や急激な水質変化にも対応できるよう、厳しい水質監視がされているという。

　
犬山取水場前　　　　　　　　　　　　　　　スタッフから水循環についての説明を聞く 

お弁当つき3000円という超お値打ち価格でのECOツアーに、参加者らは大満足の面持ち。参加者のひとりは、「水は人が大切に守っているものということがよくわかり、水源を初めて意識した。今後は気象や雨量も気になるだろう」と感想を述べた。 


精進料理家・和西小牧さんの手による「和ごころ弁当」 

奇しくも、「緊急性は低い」との理由で、大津市に予定されている大戸川ダム（総事業費約1080億円）の建設凍結が滋賀県・京都府・大阪府の３知事により合意されたばかり。同ダムを含め４つのダム建設を明記した国の淀川水系河川整備計画案は、三重県も含んだ流域知事の異例のスクラムにより、方向転換を大きく迫られる可能性が出てきた。９月には熊本県知事が、川辺川ダムの計画白紙撤回を求めている。2010年にCOP10(生物多様性第10回締約国会議)が開催される予定の愛知県でもダム行政のゆくえが大きく注目されている。その意味でも今回のECOツアーは、参加者ひとりひとりが水を見つめ、水に向き合ういい機会となった。  

（文：浜村良子　写真：渡邊翔一） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/11/14/504</link>
			</item>
	<item>
		<title>「衣食住」から考える企業と生物多様性　－　名古屋市立大学が連続セミナー開催</title>
		<description>名古屋市瑞穂区にある名古屋市立大学は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)開催に向け、科学的知見に基づく提言などを行うとともに各種セミナー・シンポジウムを開催するなど、積極的に協力していく姿勢を打ち出している。その一環として、「衣食住から考える企業と生物多様性」をテーマに、連続セミナーを企画。2008年10月17日には、市大病院内ホールにおいて、その第一回目が開催された。企業を代表し、“住”の分野から速水林業代表の速水亨氏、“食” の分野から伊藤園農業技術部の荒井昌彦氏が、ドイツ・フライブルク大学環境森林学部教授のフランク・エイビンガー氏とともに講演を行った。

 
 “住”から生物多様性を語る、速水林業代表の速水亨氏

（社）日本林業経営者協会会長も務める速水氏は、2050年までの森林損失による生態系サービスの損失コストが約186兆～427兆円になるとのデータを示し、2010年から環境対策費用は債務として計上を義務付けられるだろうと予測。また、平均年収約30万円（17年度）という林家の現状を、「山に林道がないことが日本の林業の弱点。搬出コストが高すぎる」と訴えた。さらに、日本が結果的に世界の森林破壊に加担してしまっている事実をひもといて、「日本は木材需要の80％を輸入しているが、輸入総量の20％が違法伐採されたもので、特に中国からの輸入では、32％が違法伐採されたもの」と、森林破壊の大きな原因となっている違法伐採の実情を指摘。結果的に、「適切に管理された木材を利用しないことは、世界の森林破壊に手を貸すことになる」と結論づけ、国産材の使用をアピールした。

 
“食”から生物多様性を語る、伊藤園農業技術部の荒井昌彦氏

荒井氏は、地方自治体や農協に協力を求め、遊休農地を活用して行う、自社の茶産地育成事業を紹介した。2001年に宮崎県のＪＡ都城と協定を結び、100ヘクタールの農地を５年で契約。今後10年間で300ヘクタールまで拡大する予定という。事業主体となるのは地元の農業生産法人で、全国的に建設業者が兼業で行うケースが増えているそうだ。また、強風と水で虫を飛ばすことで、農薬を使わずに害虫駆除する手法や、フェロモン剤による生物的害虫防除技術なども紹介された。ペットボトルや自動販売機にかかるエネルギー負荷についての対応を参加者からたずねられ、「ペットボトルについてはより軽量化を図る」とし、「自販機については、太陽光の利用などを検討していく」と回答した。


フライブルク大学のフランク・エイビンガー教授。後方は通訳をする香坂玲氏 

フランク・エイビンガー教授は、「自然の可能性に敬意を払うと同時に、限界に対しても敬意を払う必要がある」と呼びかけ、生物多様性に敬意を払うよう、経営者に求めた。

一回目とあって、多彩な顔ぶれの講師陣によるすばらしい内容のセミナーだったが、参加者が非常に少なかったのが残念に思えた。尚、次回は11月21日（金）の16:30～18:00の予定で、エドガー・エンドリケーティス氏（元ドイツ連邦環境省職員）による「ビジネスと生物多様性イニシアティブについて」の講演が行われる。

（浜村良子） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/11/04/503</link>
			</item>
	<item>
		<title>木祖村で今年も国際交流（その２）　－　外国人教師や留学生ら、里山の秋を満喫</title>
		<description>「美しい人・信州木祖クラブ」が世話人となり、2008年10月18～19日に木祖村で行われた国際交流事業。澄み渡った青空の下、２日目がスタートしました。里親さん宅で朝食を済ませた一行は、「菅古道（すげこどう）」を歩くことに。紅葉した木々の間を、時には沢伝いに、時には眼下に里山を眺めながら歩く、約１時間のコースです。

 
国際交流事業の2日目。朝食の後、里親さんらと「菅古道」を散策する

名古屋から参加したフィリピンの男子留学生は、「紅葉を見るのは初めて」と興奮した面持ちで、しきりにカメラに収めていました。初めて出会う外国人同志もすっかり打ち解け、おのおの交流しながら歩みを進めます。記者も、隣りにいた若者に話しかけてみました。「生物多様性という言葉、ご存知ですか？」。彼は「知ってるよ」と答え、2010年に名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）が開催されることを告げると、「それって、国際会議？」と聞き返し、「百何十カ国もの人々が集まるなら、それまで日本にいようかな」と言ってくれました。

 
　初めて出会う外国人同士も、すっかり打ち解けて友達に

  
　きのこの原木。誰のもの？

 
復元された「菅古道」を散策し、里山へ降りていく

里山に降り、「民蘇堂野中史料館」を見学。脈々と受け継がれてきた日本のアンティークに、皆じっと瞳を凝らして見入っていました。

　
「民蘇堂野中史料館」を見学。真剣なまなざしが印象的

お昼は「こだまの森」で、おにぎり、おでん、きのこ汁など里親さんの手作りランチをいただきました。即興で作られたアメリカンスタイルの鶏肉バーベキューと、フィリピンのおやつ、カモテ・キュー（さつまいもを黒糖にまぶして揚げたもの）も添えられ、楽しいランチタイムを過ごしました。

 
　「こだまの森」で、おでんやおにぎりなどの手作りランチを楽しむ

満腹になった後は、ケイコさんを中心に、お国自慢の歌あり踊りありのショータイム。「千の風になって」で、NHKのど自慢に出場したというフィリピンの男性は、リクエストに応えて美声を聴かせてくれました。最後に、里親さんらにより、木曽節が踊りつきで披露されました。

 
ジャズピアニスト、ケイコ・ボリュエソンさんと、各国の歌を歌い、楽しいひととき  

参加者からは、「とてもとても楽しかった。ストレンジャーに対してこれほど親切にもてなしてくれる日本人に初めて出会った」という声や、「いろんな国の友達ができたことも良かった」「ホストファミリーが喜んでくれてうれしかった」「人の家に泊めてもらうという経験はなかなかできない。こういう機会があると、日本人とのコミュニケーションがぐんと深まる」といった感想が聞かれました。 


フィリピンのおやつ、カモテ・キュー（さつまいもを黒糖にまぶして揚げたもの）を作る

記者は前日の晩、アメリカの若者３人がいる場で、意を決してたずねてみました。「アメリカは生物多様性条約を批准していないけれど、アメリカ人としてどう思われますか？」。アメリカという国が大好きなこと、アメリカが条約を批准してCOP10において、生物多様性だけでなく持続可能な社会実現のため、リーダーとして牽引役となってほしいという個人的な想いを伝えた後、彼らの答えを待ちました。「やはり今の経済状況を考えると、製薬会社など自国企業を保護することは国策として仕方がないと思う」。理解は示したものの、これが３人の一致した考えでした。高度な政治判断。これもまた、国境を越え、相手を尊重しながらコミュニケーションを辛抱強く重ねることで、変わるときが来るかもしれません。


紅葉が美しい、長野県木祖村の「こだまの森」

多様な国から多様な考えの人々が集った２日間。「みんな違ってみんないい」。それぞれが、自国を愛し、プライドを持って暮らしていることが確認できた２日間でもありました。木祖村の里山は、そんな多様性をふところ深く受けとめてくれる、温かさに満ちた２日間にしてくれました。次回は、どんなドラマが紡がれることでしょう？

（浜村良子）

関連記事：http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/10/12/4194

　　　　　　 http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/10/10/4185 </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/30/502</link>
			</item>
	<item>
		<title>木祖村で今年も国際交流（その１）　－　ホームステイで里山のぬくもりに触れる</title>
		<description>2008年10月18日（土）～19日（日）にかけて、長野県木曽郡木祖村で、県内で働く国際交流員や留学生などを招待する国際交流イベントが行われました。両日ともに、秋日和の晴天が続き、留学生らは心尽くしのホームステイと大自然に心和ませ、山村の秋を堪能しました。２回に分けて、交流の模様をお届けします。


「美しい人・信州木祖クラブ」代表の北條勝彦さん

この国際交流イベントは、北條勝彦さんを代表とする「美しい人・信州木祖クラブ」が世話人となって毎年行なっているもので、今回で５回目。名古屋からの留学生もあわせ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、スコットランド、フィリピンから18人が招かれました。

 
　国際交流イベントで長野県木祖村に招待された若者たち

 
里親さんとの初顔合わせでテレながら握手をかわす

初日は、夕方から、村内の自由学院木祖セミナーハウスで歓迎式が開催されました。式に先立ち北條さんが、「今日で延べ90人の外国からのお客様を迎えることになりました。これを機会に、外国人の方にはこれから何度も木祖村へ足を運んでほしい」と木祖村をＰＲ。村内の子どもたちには、「あの人、毛が黄色いなどとオドオドしないで、積極的に話しかけてください」と呼びかけました。また栗屋徳也村長は、「木祖村は3,300人ほどの小さな村で、国際交流まで手が届かないのが現状ですが、村の発展にとっては大事なこと」と、このような機会を通じて木祖村が世界に向けてはばたける村となるよう、抱負を述べました。


ジャズピアニスト、ケイコ・ボリュエソンさん 

北條さんの友人で、スウェーデン在住のジャズピアニスト、ケイコ・ボリュエソンさんが来日中の折、友情出演。「午前中に水木沢を歩いて、まるでスウェーデンにいるような気がしました」と木祖村の印象を語りました。また、招待客を代表して長野県上伊那地方事務所で国際交流員として働くパトリシア・ドーシャーさんが、「互いの文化を伝え合うだけでなく、このようにじかに話し触れ合うことが真の国際交流につながる」と、流暢な日本語であいさつしました。

     　　　　   
 一晩お世話になる里親さんと。中には里親さんとの再開をなつかしむ姿も

その後、10組の里親さんと招待客が初顔合わせ。夫婦で里親を志願した竹内宏文さんは、「個人でやろうとしてもなかなかできることではなく、こういう機会を与えてもらってうれしい。年がいっても、世界の人と触れ合えることはワクワクして喜ばしいこと」と、里親としての心境を語りました。


鳴子を手に得意の踊りを披露 する「源流キッズ」

 木祖村からは小学生主体の「源流キッズ」が、鳴子を手に得意の踊りを披露。週に一度、夜間に村民センターで行っている練習の成果を発揮し、場内から大喝采を浴びました。最後にケイコさんが見事なピアノ演奏で歓迎の気持ちを表現。軽妙なトークとジャズボーカルで世界の国々と木祖村とをつなぎ、村長、里親さんらの大合唱で幕を閉じました。

 
　栗屋徳也村長（右から２人目）も里親さんに混じり、歌で盛り上げる

瞬く星空の下、ある里親さんのお宅では、近所の主婦の応援を得てこしらえられたごちそうを囲み、村人たちが集まって賑やかな宴が開かれました。役場の青年が、一生懸命アメリカ人女性に話しかける姿もみられました。他の招待客らも、手巻き寿司を体験したり、木のお風呂に入ったりして、心あたたまる一夜を過ごしたそうです。


役場の青年も、大はしゃぎ。木祖村名物、甘いトウモロコシも大人気

（浜村良子）

木祖村で今年も国際交流（その１）　－　ホームステイで里山のぬくもりに触れる

137.74584,35.96711,10

2008年10月18日（土）～19日（日）にかけて、長野県木曽郡木祖村で、県内で働く国際交流員や留学生などを招待する国際交流イベントが行われました。両日ともに、秋日和の晴天が続き、留学生らは心尽くしのホームステイと大自然に心和ませ、山村の秋を堪能しました。２回に分けて、交流の模様をお届けします。


「美しい人・信州木祖クラブ」代表の北條勝彦さん

この国際交流イベントは、北條勝彦さんを代表とする「美しい人・信州木祖クラブ」が世話人となって毎年行なっているもので、今回で５回目。名古屋からの留学生もあわせ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、スコットランド、フィリピンから18人が招かれました。

 
　国際交流イベントで長野県木祖村に招待された若者たち

 
里親さんとの初顔合わせでテレながら握手をかわす

初日は、夕方から、村内の自由学院木祖セミナーハウスで歓迎式が開催されました。式に先立ち北條さんが、「今日で延べ90人の外国からのお客様を迎えることになりました。これを機会に、外国人の方にはこれから何度も木祖村へ足を運んでほしい」と木祖村をＰＲ。村内の子どもたちには、「あの人、毛が黄色いなどとオドオドしないで、積極的に話しかけてください」と呼びかけました。また栗屋徳也村長は、「木祖村は3,300人ほどの小さな村で、国際交流まで手が届かないのが現状ですが、村の発展にとっては大事なこと」と、このような機会を通じて木祖村が世界に向けてはばたける村となるよう、抱負を述べました。


ジャズピアニスト、ケイコ・ボリュエソンさん 

北條さんの友人で、スウェーデン在住のジャズピアニスト、ケイコ・ボリュエソンさんが来日中の折、友情出演。「午前中に水木沢を歩いて、まるでスウェーデンにいるような気がしました」と木祖村の印象を語りました。また、招待客を代表して長野県上伊那地方事務所で国際交流員として働くパトリシア・ドーシャーさんが、「互いの文化を伝え合うだけでなく、このようにじかに話し触れ合うことが真の国際交流につながる」と、流暢な日本語であいさつしました。

     　　　　   
 一晩お世話になる里親さんと。中には里親さんとの再開をなつかしむ姿も

その後、10組の里親さんと招待客が初顔合わせ。夫婦で里親を志願した竹内宏文さんは、「個人でやろうとしてもなかなかできることではなく、こういう機会を与えてもらってうれしい。年がいっても、世界の人と触れ合えることはワクワクして喜ばしいこと」と、里親としての心境を語りました。


鳴子を手に得意の踊りを披露 する「源流キッズ」

 木祖村からは小学生主体の「源流キッズ」が、鳴子を手に得意の踊りを披露。週に一度、夜間に村民センターで行っている練習の成果を発揮し、場内から大喝采を浴びました。最後にケイコさんが見事なピアノ演奏で歓迎の気持ちを表現。軽妙なトークとジャズボーカルで世界の国々と木祖村とをつなぎ、村長、里親さんらの大合唱で幕を閉じました。

 
　栗屋徳也村長（右から２人目）も里親さんに混じり、歌で盛り上げる

瞬く星空の下、ある里親さんのお宅では、近所の主婦の応援を得てこしらえられたごちそうを囲み、村人たちが集まって賑やかな宴が開かれました。役場の青年が、一生懸命アメリカ人女性に話しかける姿もみられました。他の招待客らも、手巻き寿司を体験したり、木のお風呂に入ったりして、心あたたまる一夜を過ごしたそうです。


役場の青年も、大はしゃぎ。木祖村名物、甘いトウモロコシも大人気

（浜村良子） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/28/501</link>
			</item>
	<item>
		<title>《シリーズ生物多様性・温故知新１》－いのちの原毛、束ねあわせる「豊橋筆」</title>
		<description>　「筆」を最後に握ったのはいつのことだったろう。「筆ペン」ではなく、墨をつける本物の毛筆。正直、高校生のときにもあったかどうか記憶が怪しい。それほど、少なくとも筆者（ここにも「筆」は出てくるが）にとって、毛筆は縁遠い存在になってしまった。
　愛知県には「豊橋筆」がある。…ということも、恥ずかしながら知らなかった。本連載を始めるにあたって“発見”し、各種資料に目を通しながら「へぇー」がとまらない。資料いわく、豊橋筆は江戸時代後期、京都から吉田藩（豊橋）に招かれた学問所の御用筆職人がつくり始めた。へぇー。生産量は現在も年間180万本に達し、シェアは全国の約25％。へえー。高級品に限れば80％。へえぇー。そして最大の「へええー」は、こんな記述だった。
　「伝統的に使用されてきた原材料－ヤギ、ウマ、タヌキ、イタチ、シカ、ネコ、ムササビ、リス」
まさに生物多様性、そのものではないか。しかし、タヌキやイタチなら何となくわかるけれど、ムササビやリスまで筆になってしまう？　しかも国内ではめったに入手できなくなり、今はほぼ輸入に頼っているという。希少種もありそうだが、その管理はどうなっているの？　そんな無数の「へぇー」と「？」を抱えて一路、豊橋に向かった。

■里山が育てた産業
　JR豊橋駅から東へ約２キロ。国道１号線、つまり旧東海道沿いに「杉浦製筆所」はあった。創業1916（大正５）年、豊橋筆の製造所を代表する老舗だ。
　玄関の引き戸を開けると、そこはもう作業場。３人ほどの女性職人が何十本もの筆を束ねて作業をしていた。
　「つくり方自体は、100年変わってないんですよ」
　案内していただいたのはこの製筆所の伝統工芸士、杉浦美充（よしみつ）さん(44)。豊橋筆振興協同組合理事長でもある父・良雄さん(74)の跡を継ぐ４代目だ。



　「杉浦製筆所」４代目の杉浦美充さん

　豊橋筆は自然豊かな里山の広がる環境と、東京、大阪に続く交通網があって発展した。戦後はベビーブームで学校用の筆を中心に需要が増し、今の倍ほどの職人が朝から晩まで働き、「つくったそばから出荷していく」光景が、杉浦さんにも幼い日の記憶として残っている。
　ところが実感していた通り、さまざまな筆記具やパソコンの普及、そして少子化にともなって需要は落ち込む一方。さらに筆の「命」である毛の入手も年々難しくなっている。国内でまかなっていた原毛の割合はここ数十年でみるみるうちに減り、今では70％以上が輸入頼み。ほとんどは中国からだが、ウマはモンゴル、シカはタイやベトナム、ウマはアメリカやカナダなどと、こんなところにもグローバル化の波が押し寄せていたのだ。


さまざまな動物の毛を混ぜ合わせてつくられる豊橋筆

■１本に４、５種類の毛
　しかし、そもそもなぜこれほど多品種の毛が必要なのだろう。
　「動物の毛はそれぞれでまったく質が違うし、同じ種類でも一頭として同じものはないからです」と杉浦さん。驚くべきことに、一般的な書道筆でも、１本の穂には４、５種類の動物の毛が組み合わされているのだという。
　「例えばタヌキの毛は毛先の方が太くて弾力があるけれど、根元は弱い。だから筆にするには根元に硬いブタの毛などを混ぜて強くする。その混ぜ方には教科書もレシピもなく、職人の経験と勘だけが頼りなんです」
　豊橋筆には原毛の選別から、灰をまぶして脂分を取り除く「毛もみ」、数種の毛を水で混ぜ合わせる「練りまぜ」など36もの工程がある。その作業は実に繊細だ。どの現場も職人の高齢化や後継者不足に悩むなか、杉浦さんの製造所では浜千代栄作君(17)が修行に励む。見事な手さばきは大人顔負けに見えるが、一人前になるにはやはり10年はかかるのだという。

 　
　繊細な職人技が求められる筆づくり。左は弱冠17歳の浜千代栄作君

　ひと通り作業場を見せてもらったところで、「核心」について聞いてみる。この毛は生きた動物の毛なのか、それとも…。
　「殺された動物の毛です」。杉浦さんははっきり答えてくれた。「ただ、殺す目的は毛ではなく、肉や皮。毛は最後の“余り”としてもらうものなのです」
　実際、絶滅危惧種となったムササビももともとは食用だった。筆となるのは肉、体の皮を取った後の「尾」だ。その是非はともかく、日本ではこうした野生動物は個体数が激減したか、捕獲が制限されている。それを中国などからの輸入に頼るわけだが、杉浦さんによると、昔の国産ものに比べて明らかに質は低い。それは肉を大量に流通させるため、毛がしっかりと生えそろう前に殺してしまったり、「養殖」で育てられたりしているからだという。

■命と「多様性」教える
　それにしても、こうした筆づくりが乱獲や種の絶滅に「荷担」してしまう恐れはないのだろうか。杉浦さんとも取引のある商社は「原料となる動物が中国などでどう扱われているか、完全に管理はできていない」と前置きしたうえで、「中国もワシントン条約の締約国（注・締約は1981年）となり、輸出入は格段に厳しくなっている。現場には今まで使えたもの、本来なら使いたいものがあるだろうが、今手に入るもので工夫してください、とお願いしているのが現状」とする。
　もちろん密猟や密輸は日本でもゼロではなかろう。それにどう対処するかは今や１国だけでは解決できない国際問題だ。私たち個人に必要なのは、それが１本の筆にも無関係ではない、と考えられる知識と想像力なのかもしれない。
　ここ数年、杉浦さんは小学校などで豊橋筆についての「授業」を引き受けている。毛皮やはく製も見せ、動物が殺されることを伝えている。子どもたちは目をそむけたり、「かわいそう」と嘆いてみたり。それでも、こうした筆づくりは「なくせない」と訴える。油彩の筆などは人工的な化学繊維も開発されているが、書道用にたっぷりと墨を含ませられるのは、繊細な生き物の毛のほかにないからなのだ。
　そして杉浦さんは、子どもたちにこう諭す。
　「それぞれの毛には長所と短所があって、そこを補い合って１本の筆にするんだよ。だからみんなも、お互いに協力して、補い合って、１つのクラスをつくっていってね」－。


　杉浦製筆所は毎年10月に「動物供養」を行い、筆に使った動物に感謝の意を示している
（2008年10月18日、杉浦美充さん撮影）

　太古の昔から、人類は自然の恵みを利用してきた。特に日本人は自然とうまく共生し、豊かな文化や産業を築いてきたといわれる。「研究前線」と同時進行でお送りする本シリーズは、日本の伝統的なモノづくりの現場から、生物多様性とヒトのかかわりを見つめ直す。
（関口威人） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/25/500</link>
			</item>
	<item>
		<title>生物多様性を「デザイン」できるか － 若手建築家ら、熱くサロントーク</title>
		<description>　名古屋を拠点に活動する若手建築家らが「デザインと生物多様性」をテーマに語るトークイベントが2008年10月24日（金）、名古屋市北区の文化サロン「尼ケ坂（あまがさか）」であった。26日まで市内各所で開かれている「Nagoya Design Week 2008」の一環で、同サロンオーナーのクリエイティブ・ディレクター今枝和仁さんらが企画。2010年の生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）の名古屋開催や高まる環境意識に対し「ナゴヤデザイン」のオリジナリティを打ち出せるか、などの議論が熱く交わされた。


　「デザインと生物多様性」をテーマに議論を交わす参加者。右端は広田奈津子さん

　ゲストスピーカーに招かれたのはいずれも建築家で名古屋工業大大学院准教授の伊藤孝紀さん、同北川啓介さん、名古屋大講師の恒川和久さんと、市内のインテリアショップ「REAL Style」代表の鶴田浩さん、そして名古屋市のCOP10アドバイザーで「ブログミーツカンパニー」代表の広田奈津子さん。
　まず建築家3氏が生物多様性とからめたデザインプロジェクトについてプレゼンテーション。伊藤さんは「gre-co（グリ・コ）in堀川」と銘打ち、市中心部を流れる堀川沿いの駐車場の緑化を提案、北川さんはコスプレやマンガ喫茶などを全国に広めたといわれるナゴヤ文化の独自性を「文物多様性」と名付けてアピール、恒川さんはサロンのある尼ケ坂の町を緑あふれる「ジャングル」とする手法を示し、「押しつけでなく、みんながさりげなく参加できる取り組みを」と主張した。

 　　
　（左から）名工大の伊藤孝紀さん、名大の恒川和久さん、名工大の北川啓介さん

  これらをベースに全員が参加したトークでは、広田さんが「大量生産、大量消費社会を見直し、悲しい背景のあるものを身につけない社会にシフトしたい」と訴え、今枝さんは「デザイナーがクライアントの言うがままになるのでなく、きちんとしたポジショニングができるか。名古屋らしいデザインを示せるか」と問題提起。
　鶴田さんは「愛知万博は市民の環境問題に対する“気づき”にはなった。COP10でさらに一生懸命やっているよ、ということをアピールしていける」。伊藤さんは「COP10などをきっかけに今まで見られなかった問題に目が向けられる。デザインもその一つ。形だけでなく、目に見えないこともデザインしていきたい」と力を込めた。
　折しも国連教育科学文化機関（ユネスコ）が名古屋市を「デザイン都市」に認定したというニュースが飛び込んできたばかり。だが、市民レベルではまだまだ建築家やデザイナーの役割が認知されていない、との不満が端々に漏れた。デザインが社会を変えられることを、COP10に向かう名古屋から発信できるかどうか。若手の力量がますます試されることになりそうだ。

（関口威人） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/25/499</link>
			</item>
	<item>
		<title>NGO、研究者などが活発に提案 － 環境省がCOP10に向けて意見交換会開催</title>
		<description>生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）に向けた環境省主催の意見交換会が2008年10月２３日（木）、東京都・南青山の環境パートナーシップオフィスで開催された。環境省、CCOP10支援実行委員会、NGO、経済界などの関係者が、COP10に向けてどんなことが行われるのか、それぞれどんな取り組みを考えているのか、などについて話題を提供。そのうえで、参加したNGO関係者、研究者などが、COP10の交渉内容や関連して取り組むべきことについて、提案や意見交換を行った。
環境省の南川秀樹官房長は、話し合いの最後に「公共団体、企業、NGO、研究者を含めたラウンドテーブルをつくって、幅広い連携と緊密な意思疎通を図っていきたい」と、今後の方針を語った。

  
WWFジャパンの草刈秀紀さん　　　　　　　経団連自然保護協議会の真下正樹顧問

意見交換会では、冒頭に環境省の黒田大三郎審議官が「実質的に今日をスタートとして、COP10に向けて力を合わせていきたい」とあいさつ。環境省、COP10支援実行委員会による全体的な説明に続く話題提供の中で、世界自然保護基金日本委員会（WWFジャパン）の草刈秀紀さんは「NGOだけでなく企業も学校の先生方も市民も巻き込んで動いていかないといけないと思って組織づくりをしている」と、今進めている生物多様性条約市民ネット（仮称）づくりについての考え方を説明した。

また、経団連自然保護協議会の真下正樹顧問は「COP10の前に、企業行動に冠する生物多様性宣言、行動指針や取り組みの事例を公表したい」と述べ、経済界としても積極的に取り組む考えを示した。


意見交換会では参加者からの活発な発言が続いた 

参加者からは「COP10で忘れてならないのは、海洋沿岸の保護地域のこと。海に関する取り組みは非常に遅れている」といった交渉内容に関する発言のほか、「国交省、水産庁など他の省庁とも一緒に対話できるようにするとともに、情報を行き渡らせるために、環境省以外の省庁の情報も政府から一体化して出してほしい」「環境省中部地方事務所から本省の様子が伝わるようにしてほしい」などの要望も出された。

（安在尚人） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/24/498</link>
			</item>
	<item>
		<title>COP10支援委が東海市でシンポジウム － 開催２年前記念し開催</title>
		<description>2008年10月15日、東海市役所で、生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）の開催2年前を記念するシンポジウムが開催され、知多地域における企業や市民団体、学校、市町村などの、生態系保全に対する取り組み事例などが発表されました。



このシンポジウムは、9月に発足したCOP10支援実行委員会が初めて主催し、手がけたもの。知多地域の生態系保全における活動のユニークさや多様さが際立ち、活動主体の情熱が伝わってくる、内容の濃いものでした。

開催に先立ち、COP10支援実行委員会事務局長の小林寛司さんがあいさつ。“学んだことを生かす”という実学を信条とした、東海市出身で江戸時代の儒学者、細井平洲（へいしゅう）にちなみ、「行動して初めて学んだことになる」と述べ、環境問題を解決するには、学んだことを行動に結びつけることの大切さを訴えました。続いて東海市長の鈴木淳雄さんが、中部国際空港や伊勢湾岸道路の完成により都市化が進んだ結果、現在では緑の保全と創出を市政の柱に据えていると述べ、具体的な取り組みを紹介しました。

　
小林寛司事務局長　　　　　　　　　　　　　　鈴木淳雄東海市長

名古屋市立大学准教授でCOP10支援実行委員会アドバイザーの香坂玲（りょう）さんの基調講演に続き、知多地区の生態系保全における企業の取り組み事例として、アイシン精機が、半田工場に隣接し、エコセンターとエコ農園、エコトープ（エコロジー+ビオトープ）からなる「アイシンエコトピア」について報告。工場排水の処理水で小川や池を、リサイクルレンガで小道を作るなど、リサイクル品を有効活用した社員の手作りの場で、環境学習と連動して、動植物の調査などを実施しているとのことです。


基調講演する香坂玲さん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

また大同特殊鋼は、伊勢湾に面した112万平方メートルの知多工場の16%を緑地化し、生物多様性の森を創出。対岸にある藤前干潟に渡ってくる野鳥たちが、このエコファクトリーの森にも飛来してくる様子が報告されました。なかでも、日本で子育てをするという、絶滅危惧種のコアジサシを呼び寄せようと「コアジサシプロジェクト」を開始。鉄鋼副産物のスラグなどを使用した営巣地づくりなどが紹介されました。残念ながら営巣は確認できなかったそうですが、チャレンジを続け、コアジサシを知多工場のシンボルに、また工場緑地を名古屋港湾岸部のオアシスに、という抱負が語られました。



知多自然観察会副代表の榊原正躬（まさみ）さんは、年間約150回も実施している自然観察会の様子を、同会のホームページを解説しながら紹介。「子どもたちは、驚くほどたくさん見つける」と言い、昆虫や植物などの写真がならぶ、まるで図鑑のようなホームページからは、豊かな知多の自然が見えてきます。 

東海市立船島小学校の生徒会長、青木洋人（ひろと）さんは、東海市の輝く学校づくり事業として、荒れた湿地をビオトープ、「船っ子ビオトープ」に変貌させた活動を紹介しました。PTAの方の協力も得て、野外教室や水田、魚道、フナビオハウスなどが作られ、ビオトープが完成。水田では5年生が、昔の米作りにチャレンジしているそうです。また地域住民による「フナビオ会」が結成され、月に1度、ビオトープの整備や生き物調査をしている様子が報告されました。キャラクターのフナビオとビオゾーも登場し、青木さんの発表にじっと聞き入っていました。


　ビオトープづくりの活動を報告する青木洋人さん


　　フナビオとビオゾー

最期に市民を代表し、東海市環境基本計画推進委員会社会環境部会長の野田直宏さんが「東海市の生態系保全への取り組み」を発表し、閉会しました。

皆がそれぞれの居場所で、生物多様性を保全するための具体的な行動を起こしている事例が示され、他地域に住む人々にも大きな勇気と知恵をあたえてくれる、いい機会となりました。

（浜村良子） </description>
		<link>http://goodnews-japan.net/news/cop10/2008/10/18/497</link>
			</item>
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