明るいニュースをもっと知りたい!グッドニュースで日本を変える。
グッドニュース・ジャパン トップ
自然素材住宅③ - 大江忍(中日新聞1月18日付「自然のちから」掲載)
(2010年2月8日 07:45)

土壁の効用を見直す 

日本の家屋にとって、「土」は、「木」に並ぶ大きな自然素材の材料です。土を固めて土間とし、壁に土を塗り、粘土で瓦を作り、土を載せて屋根を葺きました。

重量としては土のほうが木よりも多く利用されます。最近の木造家屋は、簡素化され、土壁は、ほとんどなくなり石膏ボードが代行しています。土壁は、竹や木をわら縄などで縛り、その上に藁スサを混ぜて発酵した荒壁土がつけられ、下塗り、中塗りを経て漆喰などで仕上げられます。土壁には、いろんな特性があります。

ooe2010020801
          写真提供:大江忍さん

まずは、耐力壁としての強度が実験でも証明され、筋交いとは違い、しなやかな変形性能で、粘る特徴があり、大地震の際にも大きな傾きに追従して、生命の維持空間を保ちます。次に、不燃物であることから防火効果があり類焼を防ぎます。大きな質量で、内外の遮音効果も発揮します。また、室内の熱を溜め込む蓄熱効果や厚みを増すごとに断熱性能もあがります。土の中には、バクテリアも住み、化学物質や臭いも分解し、湿気の多い日には吸湿し、乾燥した日には放湿して室内の湿度も調整し、フィルターとなり空気を清浄にしてくれます。

大地そのものである土は、最後に再び大地に還る、環境にも健康にも優しく、耐久性の高いお得な材料であることから、各地で見直され、左官技術が継承され、復権の兆しがあります。

(大江忍・ナチュラルパートナーズ代表)

【プロフィール】

2010012802

大江忍(おおえ・しのぶ)昭和36年(19651年)愛知県生まれ。一級建築士。地元の木材をはじめとする自然素材を使用した環境・健康に配慮した住まいづくりを実践。「近くの山の木で家をつくる運動」を提唱する家づくり、森づくり活動を展開中。

ナチュラルパートナーズ:http://napas.jp/

※この記事は、2010年1月18日(月)付の中日新聞「環境と暮らし」のコラムを許可を得て転載しています。

(伊藤剛)

コメント

コメントする

(コメントは承認された方のみ表示されます)

トラックバックURL

トラックバック

MAP
 
中日環境ネット
Dochubu地産地消のススメ
スポンサード リンク
食のグッドニュース
INFO
協賛企業募集
記事配信先募集
RSS
LINKS
過去のプログラム
過去のプログラム
木造住宅の夜明け G8脱地球温暖化チームマイナス80 和ロハス マイファーム
アクセスマップ