2010年1月30日(土)14時から名古屋市西区役所で『歪屋(ひずみや)』の上映会が行われました。

森零監督(左)と西区役所の林さん
そんなに混むこともないだろうとたかをくくっていたのですが、会場は超満員状態!シニアの方が多かったのにもビックリ。「よくわからんけど、来てみた」という方も多かったです。中日新聞や中京テレビで露出した効果が大きいのでしょうが、改めてメディアの力って凄いなぁ、と感心しました。

会場の後方まで人が詰まってました!
さてさて。14時になると、勇ましい太鼓の音が!火消し太鼓の皆さんによる、和太鼓演奏から、上映会スタートです。

その後、モンゴルのデリヘイによる、ホーミー(喉歌)と馬頭琴の演奏。ホーミーを生で聴くのは初めて。良い体験になりました。馬頭琴の音色も素晴らしい。

両方とも、歪屋の中に音楽が使われています。その後、監督や撮影スタッフによるトークショー。

司会進行は、西区役所区民生活部長の林哲哉さん。今回の上映会を全面的にバックアップすると同時に、映画撮影にも参加しています。「そもそも、1昨年に『着物のイベント』を円頓寺で企画。その際、ちょうどロケを開始したばかりのこの映画に知人女性がスカウトされ、そのまま自分も手伝うことになりました」
他の参加者の方がおっしゃっていました。「森監督は、人を参加させる能力が高い」。確かに。
市役所に行って依頼するのではなく、偶然道であって、そのまま参加に持ち込むというのは、森監督の人柄がなせる業なんでしょう。林さんも本当に楽しそうにされていて、行政というワクを超えたつながりが出来ている、と感じました。
また、トークショーには、中京テレビの恩田アナウンサーも参加していました。映画の中には、恩田アナを初め、3名の女性アナウンサーが出演しています。「ニュース番組『リアルタイム』の記者から、映画に出てみないか、って誘われたんです。これは女優デビューか!とワクワクしていましたが、町娘の役でした…。セリフなかったので、アドリブで『待ってぇ!』と入れてみました(笑)」「映画って、『その場所にいって見たい!』というキッカケ作りになりますよね。円頓寺に皆が集まるように、頑張ってください!」とエールを送っていました。
「全くストーリー知らないので、今日観るのが楽しみ」出演者でさえ、ストーリーを知らないという!面白すぎます。その後、いよいよ上映開始!映画は、2本で構成(本編と続編)。トータル約70分。歪屋と呼ばれる過去に戻って仕事(過去を変える)をする女を中心に、その用心棒や道具屋達の時代を超えた活躍を描いた物語。
古典的SF的世界、とでも言えばよいのでしょうか。物語はいくつもの時代を飛びながら、遡りながら進みます。ここでは、人の死、も永遠のものではなく、次の瞬間には復活していたりします。
物語のラスト(本編、続編ともに)が何を意味しているのか、については、筆者にも良くわかっていないのですが、現段階の結論としては「そんなことを論理立てて考えても仕方がないのだ!」という感じです。
この映画の正しい見方は、古典的SFの世界観と、映像・音楽を楽しむことなのではないか。勝ながら、そう思った次第です。映画を観て「良くわからない!」という人向けには、ちゃんと「解説書」が用意されてます。確かに、これ読まないとわからないかも...。いや、読んでもますます混乱するような気が!そうだ、もう一度観るしかない!そんな気にさせられます。
個人的に感じるこの映画のキーワードは、”視線”。歪屋を演じる女性の目線(目力とでも言えばよいのでしょうか)。盲目の用心棒、建御名方神、幻志郎、等々、嫌でも目に注意が行きます。音楽のプロモ映像的仕掛けがなされていて、観る側からするとこの視線で射抜かれるような感じがあります。
音楽も、シーン毎に凝った作りこみがされていたと思います。火消し太鼓、デリヘイによる曲も無論ですが、幻志郎役で登場する、元BLANKEY JET CITY(現 TWIN TAIL等)の中村達也による強烈なドラミングも素晴らしい。森監督と中村達也は凄く雰囲気が共通していて、彼らの戦闘シーンはこの映画の見せ場の一つとなっていると思います。
そうそう、河村名古屋市長も出演してます。お祭りの時、直接出演を打診したとのことですが...。こんなちょっとした仕掛けも面白い。他にも色々と仕掛けがあるようなので、これは一度では把握できないかも。
ところで、この映画の今後の上映予定は未定とのこと。森監督としては、色んなところで上映されるのを期待しているとのことなので、興味ある方は打診してみてください。また、会場では歪屋のDVDの予約販売が行われていたので、近くパッケージとして入手できるかもしれません。今回見逃した人は、首を長くして上映あるいはパッケージ販売をお待ちください!
(高須健一)
円頓寺活動写真:http://endoji.com























