自然素材住宅① - 大江忍(中日新聞1月4日付「自然のちから」)
(2010年1月28日 09:55)
自然素材とは、人間が手を加えずに自然の恵みのままの素材を差します。今、あなたのお住まいの中を見渡して、どれだけ自然の素材があるでしょうか?
ビニールなどの壁に囲まれていませんか?その壁を衣服のように体に巻きつけたと想像すると気持ちよい素材でしょうか?高度経済成長期ころより日本では、住宅を大量に生産するために、化学物質を用いた新建材で包まれた家屋がスタンダードになりました。
写真提供:大江忍さん
伝統的な日本の木造家屋は、木や土などの自然素材で造られていて、シックハウス症候群などを招くことはありませんでした。自然素材は、呼吸することで湿度の調整や蓄熱を繰り返し、住む人の身体にやさしい素材です。
素材自体の劣化も少なく長寿命であることは歴史が証明しております。また、地球温暖化が叫ばれる時代において、リサイクルやリユースがしやすく、廃棄時には大地に還る素材であることから、地球に負荷をかけない環境に配慮した材料です。
空調機に頼らない、自然の力を利用し健全に家族が過ごせる自然素材住宅は、環境を意識する時代において最も適した住宅と思います。
(大江忍:ナチュラルパートナーズ代表)
【プロフィール】
大江忍(おおえ・しのぶ)昭和36年(19651年)愛知県生まれ。一級建築士。地元の木材をはじめとする自然素材を使用した環境・健康に配慮した住まいづくりを実践。「近くの山の木で家をつくる運動」を提唱する家づくり、森づくり活動を展開中。
ナチュラルパートナーズ:http://napas.jp/
※この記事は、2010年1月4日(月)付の中日新聞「環境と暮らし」のコラムを許可を得て転載しています。
(伊藤剛)























