てんつくマンが監督を務めるドキュメンタリー映画『107+1 part2~天国はつくるもの~』が、2009年12月4日(金)名古屋市公会堂で上映されました。
2009年11月から本映画の上映のため、日本全国を回っているてんつくマンが当日名古屋に上陸されるとのことで、急遽インタビューさせていただきました。
(インタビュアー:高須健一。以下、高須)前作『107+1 ~天国はつくるもの~』から6年が経ちました。ようやく見ることが出来る訳ですが、監督にとっても、待ちに待った完成・公開なのでは?
(てんつくマン。以下、てんつく)
実はそうでもあり、そうではない部分もあるんですね~。前作を創り終えた時、自分は映画を創りたかったんじゃなくて、めでたい世の中を創りたかったんだ、ということに気付いたんです。それに、前作は困難の連続で、もう2度と映画なんて撮らない、とも思ってたし。
(高須)そうだったんですか!
(てんつく)編集とか地獄でしたわ~(笑)後、映画を創って気づいたのは映画を創りたいんじゃなくて天国が創りたいんだと言うことでした。それから温暖化を止めようと動いたらめっちゃ批判され、叩かれました。もううごくのはやめようか、と本気で考えたこともありましたよ、1日だけ(笑)。特に、「豪外な号外」の反響はもの凄かった。原子力発電のこと書いたから、えらい勢いでつぶしにかかってきましたね。
(高須)以前おうかがいした際、「撮るべき出来事が起これば、また映画を作るかも」とおっしゃっていました。
(てんつく)つまり、映画というのは、”目的”ではなく、”ツール”である、と思ったんですね。世の中を変えていくための。皆さんのおかげで、第1弾はいまだに月10回くらい上映会が開催されてます。これまでに、合計で13万人が観てくれました。これは本当にうれしいことです。観た人たち、上映会を開いた人たちが、どんどんつながっていくのを実感しましたね。
(高須)前作は確かに苦しい、辛いシーンが多かったと思います。
(てんつく)前作は本当に辛かった。手こぎの船で海渡るのもえらいことだったし、何よりアフガンではショックでした。
(高須)レインボーマフラーが取り合いになってしまったんですよね。でも、次の日にみんなが返しに来た、という感動的な結末になったと思うんですが。
(てんつく)映画的には感動的でもショックでしたよ。僕達がマフラーを持ちこまなければ、彼らは争わなくてすんだはず。僕の中で、今でも傷になって残ってます。
(高須)そういうことだったんですね。比較すると、Part2は、凄く楽しそうにしてますね。もちろん悲しい出来事もあった訳ですが、凄く前向きな気持ちが出ていると思いました。ナレーションも優しい語りかけになってますし(笑)。
(てんつく)うーん。そうかもしれないですね。確かに今は楽しいです。前回もそうだけど、今回の映画は、本当に何の脚本もなし。起こったことをそのまま撮影しただけなんです。自然出産、里親問題、環境問題、そして、意志を持った人間たちの前向きな姿。それらが自然とつながって映画ができていましたね。最初は意識せず、ただカメラまわしてただけなんだけど、途中から、「これ、映画になるんとちゃう!?」って強く思いましたもん。
(高須)中でもホノルルマラソンは本当に感激的でした。しかしカメラマンは大変でしたね?
(てんつく)カメラマンも一緒にフルマラソンしながら4人で回しました。僕も走りながら撮影したんですけど、行って戻っての繰り返しやから、合計60km以上走ったんとちゃうかな。でも皆、めっちゃ楽しんでましたよ。
(高須)次回作は前作ほど待たないで済みそうですね?
(てんつく)今、『107+1 Part2.5』を作ろうと思ってます。Part2にも出てくる医療問題に取り組もうかなって。現代医療は、「片目の医療」と言われてるんですよ。つまり、西洋医学のみ。西洋医学は、病気と戦う、というスタンス。でも、その先にゴールはないと思ってます。東洋医学の自然治療、共存、という考え方も取り入れなければ病気は減らないと思いますわ。その辺を撮ろうと思ってます。
(高須)チラシに書かれた「ぼくのヒーローはすぐそばにいた!」という言葉について聞かせてください。
(てんつく)昔、僕達は、ウルトラマンにあこがれていました。毎週怪獣を退治するヒーローとして。でも大人になってわかったことがある。「ウルトラマンって、何も問題解決出来てないやんか!」。毎週、怪獣をどつきまわして放射能を浴びせかけ、後片付けもせず行ってしまう(笑)。全然ヒーローちゃうやんって!。ほんまに問題解決したかったらウルトラマンは、登場するなり怪獣と話し合うべき。そうしたら怪獣も、「いやな、地球の方が人間のせいでえらいことになっとる。宇宙にも影響するんで何とかせな、ゆうことでやってきたんや」って感じで説明する。するとウルトラマンも、「そうやったんかいな」と納得。
「俺が人間を説得するから今日の所はは一旦帰ってくれや」ということでお互いハグして別れる。これがこれからのヒーローの姿。善と悪。戦って解決出来るという幻から目を覚ました方がいいと思いますわ。
(高須)映画を観て一番衝撃的だったのは、アマゾンの現状です。耳で聞いてはいましたが、ジャングルが広がっているはずの森が大きく削り取られ、砂漠みたいになっていました。
(てんつく)森を切って牛を買ってるんです。今、日本で食べている牛などが、そこで生産されているんです。気がつかないまま、僕らも関与してしまっているんですよね。
(高須)話は変わりますが日本はどうなるのでしょうか?
(てんつく)経済はもっと悪くなるでしょうね。さらに”もったいない”物を大事にするという当たり前の意識を思い出し、無駄なものは買わなくなるし、消費しなくなりますから。本来のあるべき姿に戻ると自然に経済は落ちるんです。これが自然なんです。生き方を変えれない人はしんどいと思いますわ。
(高須)変われますか?
(てんつく)影響力ある人がつながって情報伝達していけば、皆、変わっていくはず。2010年は、さらに人と人がつながっていくのでそろそろ沸点こえようとしていると思います。近く面白いことが始まるんじゃないかな。
(高須)本来、そういうことに団塊世代も耳を傾けるべきなんだと思いますね。
(てんつく)団塊世代の方は苦しんでる方が多いですね。だから、自殺が多いんだと思います。
(高須)団塊世代も二地域居住、なんていってますね?
(てんつく)過疎地に団塊世代の方が入るのも必要ですが、もっと若い人が地域に入った方がいいと思います。農業をやったり、子供が生まれる状況を作ることが大事でしょうね。バランスが大事ですね~。
(高須)てんつくマンの小豆島プロジェクトも若い人たちが集まる場となってますね。小豆島での活動はいかがでしょうか?※てんつくマンは、数年前に小豆島に拠点を移し、農業や様々なことを行いながら生活しています。
(てんつく)素人が農業やったり、不登校の子供やひきこもりの人もやってきてわいわい楽しくやってますわ。農業って、素人がたった一人でやるのは大変だと思います。やはり仲間と一緒にやり、「これだったら自分でも出来る!」と思えることをやる、ということが大事ですね。
(高須)そもそも小豆島にたどり着いたキッカケは?
(てんつく)島で映画の上映会を行い、その帰路「また来いよ~」って小豆島の人が歌を歌ってくれた時に胸に響いたからです。
(高須)これからも小豆島に居続けるのですか?
(てんつく)将来のことは分かりませんが、僕は小豆島に骨を埋めると思いますよ。
(高須)来年からの活動について。
(てんつく)「1万人の植林」をやります。また、僕達の仲間が2ヶ月に1回集まるような取り組みも始めます。最後、東京ドームで大トークライブでも、やろうと思ってます。それから、5年以内にお金の流れを変えるような凄い面白いことを考えてます。「そんなやり方あったんかいな!」って皆、驚くようなやつをね。おかげさまで、映画のpart1とPart2も毎日のように上映してもらってるので。「私も上映会やってみたい!」という人は26000円から上映会を主催出来るのでお気軽に事務所に連絡ください。やる気と仲間と、少しのお金で上映会は実施できますから!
長期間の移動の最中、1時間以上も時間を取ってお話しいただいた。聞けば、これから日本全国20箇所以上お1人で回られるのだとか。「一人で動くのが好きなんですよ。毎日いろんな人と出会いまくりで、楽しくて仕方ない」。
さて、映画の内容だが。自然出産から里親問題、環境問題、医療問題等、様々な問題点にスポットを当てていて、それらが自然につながった作品となっている。クライマックスは皆で走るホノルルマラソンだ。様々な障害や葛藤を持つランナーが登場し、走りぬく。
「これからの人生、自分が変わるしかない」このポジティブな主張を全面に、映画はラストシーンまで駆け抜ける。気がつくと、目から涙が流れていた。
てんつくマン曰く。「この映画は、大人たちから子供達への、ラブレター、あるいは遺言、です」。
まだまだ日本全国で見られるチャンスはあるはず。皆さんもぜひ、この映画を見てください。出来れば、上映会頑張って開催してみてください!そして、それぞれ“もう1歩前へ”行きましょう!
(高須健一)
てんつくマン:http://tentsuku.com/
























