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ライブ・参加・体験で干潟と親しむ - 藤前干潟ふれあいデー2009
(2009年11月1日 11:53)

藤前干潟ふれあいデー2009」が、名古屋市港区藤前干潟にある、稲永ビジターセンターと藤前活動センターで10月24(土)、25(日)の2日間にわたって開催された。このイベントは2002年11月18日に藤前干潟がラムサール条約登録地に指定されたことを記念して、2005年から毎年行われており、今年で第5回目。今回は生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のパートナーシップ事業として、来年行われるCOP10の開催期間に合わせて、例年より1ヵ月ほど早い開催となった。

イベントでは、「ライブ・盛り上がる」「参加する」「体験する」「見る・味わう・考える」のテーマに分かれて、様々な取り組みが紹介された。

「ライブ・盛り上がる」

名古屋港のマスコットキャラクターであるポータン・ミータンとエコキッズステージでは、名古屋市港西保育園の園児たちによる太鼓演奏や手話、クイズなどが行われ、園児たちの可愛らしい姿に訪れた人達の拍手がわき起こり、笑みが広がった。

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IZANAGIさんよる自然浴シンセサイザーでは、藤前干潟を前に奏でられる美しい音色が、訪れた人たちに心地よい癒しの空間を提供していた。IZANAGIさんは、山頂や海や花畑などを訪れ、その場所で感じたものを即興で曲にする活動をしている。7つのシンセサイザーを曲調によって使い分け、広がりのある独特の世界観を作り出していた。

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尾張新次郎太鼓保存会は愛知県西部の農村地帯に伝わる神楽太鼓。笛と太鼓の荘厳な音色で、バチを左指で器用に回転させたり、飛ばしたりして打ち分けをするパフォーマンスや、竹を細く割ったバチで小振りの太鼓をダイナミックに叩く様子が、見学者を惹き付けていた。

劇団シンデレラ「アカウミガメのピッピ」の公演は10月25(日)、稲永ビジターセンターと藤前活動センターでそれぞれ行われた。年々上陸数が減少しているアカウミガメを題材にした物語。兄弟姉妹とはぐれた小さなアカウミガメが新しい仲間と支え合いながら、汚れた海や密猟などの苦難を乗り越えながら宝物を見つけるというお話だ。

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彼女たちは、実際にアカウミガメの故郷である愛知県豊橋市の表浜を訪れて、そこで感じた現実や体験をもとにミュージカルを演じている。彼女たちのアカウミガメの調査に同行したNPO法人表浜ネットーワークの田中雄二さんは、「良くないところも含めてただ現実を見てもらった。彼女たち自身で考えて、それをストレートに表現してくれたことに非常に感動しました。」と語った。
春日井から訪れた家族連れは「ストーリーもまとまっていて、よく練習されていたと思います。すばらしかったです。」と語っていた。

「参加する」

この日は潮が満ちていて藤前干潟をみることはできなかったが、藤前活動センターの近くの海岸の波打ち際で、岩場に住む小さな生物を観察する「かにかに観察会」が開かれた。15分ほどの間に、見つけたカニやゴカイなどの小さな生物を持ち帰り、干潟観察案内人のかにくんこと梅村さんにそれぞれの生物の説明を受けていた。参加した親子は、自分たちが見つけた生き物にどんな特徴があるのか、熱心に説明に耳を傾けていた。

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梅村さんは「小さい頃に藤前干潟の泥に埋まっていろんな生き物を見てすごいと思って以来、ずっと藤前干潟に関わっています。この感動を次の世代に伝えるのが僕の指名、もっとみなさんに干潟に来てほしいです。」と語っていた。

 「体験する」

メッセージタイルは、特殊な絵の具を使い、10cm四方ほどの白いタイルに好きな絵を描き、メーセージを添えるというもの。展示コーナーには、藤前干潟をはじめ様々な自然に対する思いが書き込まれた色鮮やかなタイルが所狭しと並んでいた。両日とも、このイベントに名古屋市内から訪れたという女性は「初めて干潟を訪れました。鳥がもともと好きで、バードウォッチングをしてきたばかりです。」と、鳥が描かれたガイドブックを片手に、一筆一筆丁寧に描いていた。このタイルは、機会があれば何かのイベントで展示したいという。

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ボランティア団体「笠寺おもちゃ病院」は、壊れたおもちゃをその場で修理していた。音が出なくなったおもちゃを修理しに来た女性は「これは30年ほど前に私が使っていたもので、親子二代でこのおもちゃを使っています。」という。このおもちゃを開けるために合うドライバーが見当たらず、3人の医者達は四苦八苦。最終的に、壊れたスピーカーを取り替えて音が出るようになり一件落着。目の前で修理してくれるからこそ、こんな一苦労も垣間見ることができる。

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機械いじりが好きで16年前から活動を始めたという代表の加藤茂夫さんは「子どもたちの目の前で直すことが大切。直らなかった時はなぜ、直らなかったのかを説明して、ものの大切さを知ってもらっています。体力の続く限りやっていきたい。」と語っていた。
加藤さんは毎月第3日曜に開く定期的な修理の他、自身の自宅での修理も行なっている。

「見る・味わう・考える」 ヨシ原で見つけた生きものたちや名古屋南部の開発と藤前干潟との関係を調査した小学生らの展示、トキやライオンなどの絶滅危惧種を1m~2m四方のキルトにしたものの展示などがされており、その成果に訪れた人は熱心に見入っていた。

イベントを振り返って、NPO法人藤前干潟を守る会理事長の辻淳夫さんは「藤前干潟にまだ来たことがない人にもここに来て五感で自然と触れ合ってほしい。どういう選択が社会にとって良いのか官民が同じレベルに立って考え、コンクリートで固める社会ではなく、自然と人間がソフトに接していける方法を考えていきたい」と語る。

(伊藤真知子)

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