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エコ野菜を知るファームツアー - ユニーグループが推進する食品リサイクルループの現場
(2009年7月21日 18:04)

2009年7月7日、JST(科学技術振興機構)プロジェクトとなごや環境大学の共同講座『第2回・お買いもの革命!~なごや発!低炭素型社会に向けて~おいしいファームツアー』が行われました。中部地方を中心に店舗展開するユニーグループのスーパー、アピタを拠点に、生ごみを堆肥化し、その堆肥を農家が使って野菜を育て、ふたたび農協を通じてアピタの店頭に並べるという、食品リサイクルループの現場が半日で回れるとあって、非常に期待をして参加しました。午前9時、アピタ千代田橋店に集合。参加者は約30名。20歳~70歳代と、とても幅広い層の男女が集まりました。

生ごみ原料の堆肥工場を見学

まずはバスに乗って一宮市にあるバイオマスリサイクルセンター、(株)D.I.Dに向けて出発。一宮市の郊外、新幹線の高架が中心を貫く機械部品や繊維関連の工場と、田畑が混在する地域に(株)D.I.Dはありました。ここにはアピタ、サークルKなどユニーグループの店舗から出された野菜くず、魚のあらなどの食品残さが運ばれてきます。

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JAあいち経済連営農総合室・早川岩夫さん    野菜くずなどが運ばれてくる

案内していただいたのは、JAあいち経済連農総合室・技術主管の早川岩夫さん。水分を多くふくんだ生ごみに、水分の少ないもみがらやおがくずなど、堆肥の種ともいえる微生物を混ぜ、攪拌(かくはん)と水分調整をしながら発酵、3ヶ月程かけて堆肥化します。微生物の有機物分解能力を最大限に発揮するよう水分50%を保つための散水を行い、その過程で出た汚水も微生物で分解し再び散水液にまわすという、水のリサイクルも行われているそうです。

見学中にも店舗から運ばれた生ごみが到着、処理場に投入されていきました。処理時に出る臭いもさほど強くなかったように思います。袋づめされて製品化された堆肥の山を目にして、生ゴミとして燃やされれば単なるゴミだけのものが、このように再び畑の肥やしとなる仕組みはすばらしいと感じました。

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     できあがった堆肥           製品化された堆肥

■畑で収穫、農家の方とのコミュニケーション

次にバスで30分ほど、愛知県愛西市にある佐藤貞一さんの畑に移動しました。この畑では、先ほどの堆肥工場で作られた堆肥を使い、十六ささげが作られています。

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食物残さをリサイクルした堆肥で農作物を作る藤貞一さん

気さくな生産者の佐藤さんが、収穫方法を説明。当初一人10本ぐらいとしていた制限も、佐藤さんの「いくらでも取っていって」という威勢のよい声に、参加者たちから歓声があがります。佐藤さんいわく、「そのまま食べられない野菜はない」ということ。もぎたてをそのままかじってみると、瑞々しく、甘く、本来の野菜の旨味が味わえます。もぎたて野菜を食べることは、なんだか自然との一体感を感じられる、ある意味人間も動物だ、ということを直接感じられる体験のように思えました。

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   収穫に夢中の参加者         大きなのを選んで収穫

普通の畑だと木が傷んでしまうため、十六ささげがあまり大きくならないうちに収穫してしまうのだそうですが、この畑には30センチ以上の大きな十六ささげがたくさんなっていて、佐藤さんは「大きなのをどんどんとりなさい。突っ立っていたらとれないよ」と盛んに声をかけていました。佐藤さんの十六ささげは8月中旬ぐらいまでアピタの店頭にも並ぶので、食べたい方は、ぜひ店頭を探してみてください。

昼食は、リサイクル堆肥で作られた野菜と、地元あいち米のおにぎりが並びました。油を使ったおかずがなくても、野菜とお米で、ヘルシーかつ贅沢なランチ。新鮮であることはおいしさの決め手です。どんな味付けも食物本来の味が最大限に味わえる新鮮なものにはかなわないと、みなさん感じられたと思います。JAのみなさん、運営スタッフのみなさん、ありがとうございました。

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JA海部で昼食/十六ささげやトマト、 しょうが、あいち米のおにぎりなど

店頭にならぶエコ野菜たち

ツアーのしめくくりは、リサイクル堆肥で育った野菜が売られている店頭。再びアピタ千代田橋店に戻った一行は青果売り場を見学しました。店頭では、エコ野菜として通常の野菜とは分けて売り場が設置してありました。食物リサイクルされたエコ野菜は通常の野菜よりコストがかかり、少し割高になっているのは事実ですが、安全安心、また新鮮でおいしいということでブランド化も進み、ファンが定着してきているそうです。

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        ユニーグループのエコ野菜特設売場

ツアー中に他の参加者ともお話し、いろいろな声を聞くことができました。「こんな取り組みをしていることを知らなかった。たまたま店頭で実施したアンケートに答えたら案内が来て、ツアーに参加することができてよかった」「家庭菜園用にリサイクルで作られた堆肥が欲しいが、どこで売っていますか?」「今日のツアーのことは、ぜひ周りの人にも伝えたい」などの声がありました。

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 各野菜には生産者の写真も

このツアーをできればレギュラー化して、一人でも多くの人に参加して実際に見ていただきたいと思いました。リサイクル堆肥は、農家の方に理解され採用されるまでに3年間かかったといいます。コスト的にはまだまだ割高であることも事実です。しかし、コンビニエンスストアの食品廃棄が問題化する一方で、このような動きも少しづつ定着してきています。

『買う商品を選ぶことで消費者の意思を表し、生産や流通のしくみを変えていこう』というお買いもの革命の狙いに、私も賛成です。ぜひ皆さんも、日頃から興味をもって売り場を見、生産や流通の現場を見る機会があればぜひとも参加していただきたいと思います。

(宮島博史)

 関連記事:http://goodnews-japan.net/news/blog/2009/07/19/5964

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