名古屋を中心に活躍しているタレントの原田さとみさんが経営するセレクトショップ「ペネロープ・パリ・ペティヨン」(名古屋市中区栄3-28-117)で、「エシカル」をテーマにしたファッションが扱われている。エシカル(ethical)は「道徳上の」「倫理的な」などを意味する英語で、ファッションの世界では近年「環境や人権に配慮した製品」を指す。原田さんが自らパリに出向いて選び、日本ではまだほとんど取り扱いのないものを含む8ブランドの服や靴、小物などを展示販売。原田さんは「本当に上質で豊かな暮らしって何?と考えるきっかけにしてほしい」とアピールしている。

「エシカル」をテーマにした商品を自らのショップで扱う原田さとみさん
昨年秋、パリで開かれた「エシカル・ファッションショー」に出品された200近くのブランドのなかから、原田さんが商品コンセプトや素材、製法とデザイン、質などを総合して選び抜いた。
「G=9.8」というフランスのブランドの下着は、フランス・アンジェ地方の小さな村で栽培、加工されているマツの繊維が原材料。肌触りはなめらかで伸縮性もよく、自然染料による赤や緑の発色は落ち着いて上品な印象を与える。大量生産はせず、商品づくりのため伐採したマツ林は、再び植林して維持しているのだという。
「ほほえみ」を意味する「Muun」というブランドの製品は、フランス人と日本人のデザイナーがアフリカ・ガーナの職人の力を借りたカゴバッグ。小村の女性たちが受け継いできた複雑で美しい編み目を最大限生かしながら、日本女性にも好まれそうなかわいらしいデザインに仕上げている。
このほか、フランス・モージュ地方の村で育つ木を使ったサンダルや、日本の長野県の福祉施設で作られている使用済みの米袋に色とりどりのビニールテープを張ったエコロジカルでアートなバッグなども扱われている。どれも環境配慮はもちろん、児童労働や不当な搾取がないか、伝統技術が正しく継承されているかなどの条件をクリアしてつくられているという。
原田さんは出産・育児でタレント活動を休止中、「自分の『好き』と世の中に『いいこと』が結びついたことをしたい」とショップを開店。4年ほど前からはフェアトレードの製品も扱い始めた。
今回、さらにファッションによる社会貢献を推し進めようと、3月から商品を大幅に入れ替え、ブランドの理念を示す説明書きを自ら翻訳して棚に張り出した。
「フェアトレードやエシカルには、まだまだクオリティーが追いついていないものが多いのも事実」という原田さん。その選択や実際の取り引きには苦心したというが、商品の価格帯はこれまでショップで扱っていたブランド商品よりは低めに抑えた。長屋を改装した店内にはカラフルな商品が映え、思わず手に取ってみたくなる。
「見た目にひかれて選んだモノの背景が公正で、正直で、生産者にも地球環境にも優しいものであれば、未来はきっと良い方向へ進むと思います」と信じて、扱いを続ける予定だ。
ショップの営業時間は正午から午後8時まで。水曜定休。
(関口威人)























