里山の価値を見直し、未来へのあり方を考える「にほんの里フェスタ」が2009年4月18日(土)、愛知県長久手町の愛知県立大学で開かれました。森林文化協会創立30周年と朝日新聞創刊130周年を記念して、全国から景観と生物多様性、人の営みに優れたすこやかで美しい里を「にほんの里100選」として選定。それを記念して、日本の里にまつわる話や「ばっちゃん」サミット、「ばっちゃん」によるふるさとの料理の振る舞い、山田洋次監督の講演などがありました。好天に恵まれたなか、約1000人が集まりました。

里山の価値を考えるために開かれた「にほんの里フェスタ」の会場
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が2010年に名古屋で行われるのに合わせ、愛・地球博(愛知万博)会場に一番近い同大学が会場に選ばれたとのこと。そして最初のイベントとして、生物多様性パネルトークが行われました。地元から香坂玲・名古屋市立大学准教授が世界の動向を、辻淳夫・NPO法人「藤前干潟を守る会」理事長が海から見た自然界の話を、丹羽健司・伊勢三河湾流域ネットワーク世話人が山の様子を話しました。
圧巻だったはNPO法人「樹木・環境ネットワーク協会」理事長で「森の聞き書き甲子園」を主催している渋澤寿一さんが聞き手となっての「里のばっちゃんサミット」。「にほんの里100選」の中から選ばれた佐久島(愛知県一色町)など5つの里から10人のばっちゃんが登場しました。初めは緊張気味でしたが、だんだんと調子が出てきて、渋沢さんが止めないといつまでも話は続きそうでした。どうしてそんな不便なところに住んでおられるのですか、という問いには、「やっぱり住めば都だよ」との言葉が返ってきました。

里山の「ばっちゃん」たち10人がそろった「里のばっちゃんサミット」
お昼の食事は、その「ばっちゃん」たちが精魂込めて作った手作りの「里の味」をバイキング形式で賞味。1000円ポッキリという価格もあり、1時間半であっという間になくなっていました。
最後に山田洋次監督から、「この40年くらいの間に里が壊れたのはわれわれの責任。これを復活させるのか、このまま壊してしまうのか、お互いよく考えましょう」との呼び掛けにギクリ。
「ばっちゃん」たちの元気さにかかわったスタッフは、ぜひ来年もサミットをやりたいものだと言っていました。
(江崎忠男)





















