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楽しく、アートに“備え”学ぼう - 名古屋、大阪で防災・減災イベント
(2009年1月12日 09:00)

 子どもを対象にしたり、大胆なアートを取り入れたりして「防災・減災」について考えるイベントが、名古屋や大阪で盛んに開かれている。平常時にはなかなか意識しにくい大地震への“備え”を少しでも日常に取り入れてもらおうと、NPOやアーティストらが知恵を絞るスタイルだ。

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 学生が手作りしたレールと台車で「長周期地震」を体験する子どもたち

 名古屋市千種区の愛知淑徳大学で2009年1月11日(日)に開かれたのは「じしんってなあに? 遊びながら学ぼう、地震に役立つ『ワザ』」。名古屋を拠点に全国で災害救援活動に取り組むNPO法人レスキューストックヤード(同区)が初めて企画した子ども向けイベントだ。
 同法人をはじめ市内各区の災害ボランティア団体、そして愛知淑徳大学や名古屋大、名城大、中京女子大、日本福祉大などの学生らが協力。小学6年生以下の子どもたちを対象に、ゲームや体験の要素を取り入れながら「防災」について学べる12のコーナーを設けた。
 東海地震で想定される「長周期地震」を体験するコーナーでは、学生が手作りしたレール上の台車に乗せた子どもを、ロープで2方向から引っ張り合うことで、超高層ビルの上層階などが「ゆっくり、長く揺れる」怖さを知ってもらった。また、木造住宅の模型に筋交いを入れたり外したりして、揺れ方の違いを確かめるコーナーなども人気だった。
 子どもたちは「おうちがこんなに揺れたら怖いね」などと言いながら、会場内をにぎやかに走り回っていた。

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 木造住宅の模型に筋交いを入れるとまったく揺れ方が変わり、子どもたちもびっくり

 一方、大阪市天王寺区の浄土宗・應典院(おうてんいん)では2009年1月25日(日)まで、「減災」をテーマにした展示やアートイベントなどが開かれている。
 減災とは「災いを完全に防ぐ」という防災の発想をより現実的に捉え、災いを「少しでも減らす」ための取り組み。寺の本堂というユニークな会場には、美術家の小山田徹さんによって実際に寺の倉庫などにあった脚立やバケツ、三角コーンなどの日用品がシェルターなど「非日常」の風景に。傘やほうきから掃除機のフィルターまでを引っ張り出してきて天井からつり下げ、「あなたならどんな風に役立てますか?」とアイデアを募るという趣向だ。

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 寺にある「日用品」を非常時のシェルターなどにした展示

 主催者で應典院寺町倶楽部事務局長の山口洋典さんは「見慣れた日用品を、災害という非日常時にいかに役立てるか。今回はそのためのいわば“素振り”。参加者と一緒に想像力を働かせたい」と話している。
 このほか、2004年の新潟県中越地震からの復興が進む被災地の「日常」を淡々と撮影した映像展示などもある。詳細は應典院ホームページ(http://www.outenin.com/otc/projects/commons2008.html)で。

 (関口威人

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