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「野田農場」励ますもちつき会 - “工事強行”に負けず、原状回復願う
(2008年12月30日 09:00)

 土地区画整理事業による移転に反対している名古屋市守山区中志段味(しだみ)の「野田農場」で2008年12月28日(日)、収穫したもち米や野菜を味わう「もちつき会」があった。農場では同月中旬、区画整理を進める組合関係者が埋め立てなどの工事を強行し、農場主の野田輝己さん(60)と妻の幸子さん(59)が24日、名古屋地裁に工事の執行停止を求める仮処分申請をしたばかり。野田さんらは東京からも駆けつけた支援者らを前に、「農地も豊かな生態系もなくなってしまう。COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)を開く名古屋でこんなことがあっていいの?」と強く訴えた。

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 野田農場で収穫されたもち米でもちつきを楽しむ親子ら

 会は仮処分申請を受けて急きょ開催。地元の親子連れら約30人が集まった。農場で収穫されたもち米でもちつきをし、同じく農場のそば粉で作った新そばなどが振る舞われた。新鮮なもちやそばに舌鼓を打つ参加者に、幸子さんは「そばの畑もつぶされて、来年はもう作れない最後の新そば。ニュースを知った人から『なぜCOP10の名古屋で?』という声も届いている。自然と共生してきた農地を守れるよう、智恵と力を貸してください」と呼び掛け、工事で更地のようになった農場を案内した。

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 工事で埋め立てられた農地を示す野田幸子さん

 野田農場は江戸時代から続く農家。周辺が次々と道路や住宅地に変わっていくなかで4000平方メートル以上の田や畑を維持。名古屋市の認定農業者(エコファーマー)として、米や有機栽培のトマトなどを作り続けてきた。敷地内にはクロガネモチの巨木や絶滅危惧種のスナヤツメなどが生息する水辺もあり、名古屋市内の貴重なオアシスになっていた。
 ところが、農場を含む中志段味地区では10年ほど前から商業施設などの開発計画が持ち上がり、約200万平方メートルを対象に区画整理事業が始まった。事業を担う名古屋市中志段味特定土地区画整理組合は野田農場に対し、代わりの農地となる仮換地を示して移転を迫ったが、野田さんらは「仮換地ではこれまでのような自然に根ざした農業ができない」として立ち退きを拒み、今年に入って農場の存続を求める6000人分の署名を名古屋市に提出。10月には名古屋市の生物多様性アドバイザー広田奈津子さんらが労働歌を奏でながら稲刈りをするイベントを開くなど、支援の輪が広がっていた。

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 敷地内には掘り起こされたコンクリート片や木の根などが散乱している

 これに対して組合側は今月18日、重機約10台を使って農地の大半を埋め立て、樹木や水路のU字溝などを掘り起こした。野田さんは「土地区画整理法に基づく事前通知を受けていない」などとして裁判所に訴えたが、組合側はメディアの取材に対し「近々工事に着手することは伝えており、法的には問題ない」と主張。ただ、組合を指導する立場にある市は原状回復が困難になる恐れがあるとして組合側に工事をいったん止めさせるなど、大きな混乱が生じている。
 同農場の生態系を調査してきた東京の自然再生・保全活動家の林鷹央さんは「環境問題を深く考える野田さんという人の存在も含めて守らなければならない自然。ここが残れば他に困っている人たちの勇気にもなる。一刻も早く現状を回復するべきだ」と訴えていた。
 (関口威人

 関連ニュース=区画整理進む中、音楽を奏で稲刈り - 名古屋市・中志段味の野田農場
 野田農場ホームページ=http://noda.orenest.net/index.php

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