木曽川の源流がある長野県木祖村と、木曽川からの導水で浄化を進める堀川が流れる名古屋市。約200キロメートル離れた両者をインターネットでむすんで交流会を催そうという初の実験的な試みが2008年12月14日(日)、木祖村役場と名古屋学院大学白鳥学舎を舞台に行われた。
主催は、堀川1000人調査隊2010実行委員会と「木曽川がつなぐやまとまち」実行委員会。名古屋会場となった名古屋学院大学には、NPOや行政関係者、学生ら、多くの市民がかけつけた。
オープニングでは木祖村の源流きっつが「よさこいパフォーマンス」を、名古屋市の八熊小学校生徒たちが「堀川太鼓」を披露。また、名古屋グランパスエイトの吉田選手によるメッセージがビデオレターで紹介された。木祖村会場では、家康の命により堀川開削の責任者となった戦国武将・福島正則の案内で堀川の歴史を描いたマンガが上映され、集まった人々は、名古屋城築城のために作られた人工の川、堀川についての理解を深めた。ジュニアどうしの交流では、木祖小学校パソコンクラブと木祖中学校山と森の活動クラブが、「鉢盛山と木曽川についての研究」を、名古屋からはNPO持続可能な伝統文化を守る会ジュニア応援隊が、「名古屋手描き友禅の持ち箸袋作り体験」などを発表した。
最後に木祖村の栗屋村長が「今日は堀川の歴史や文化を教わり、上流の山で発したひとしずくが、木曽川の大河となって伊勢湾に注ぐ過程で名古屋の堀川をきれいにするため役立っていることを実感した。今後も微力ながら、堀川浄化の支援をしていきたい」と述べると、名古屋市の山田副市長がすかさず、「ぜひ、木祖村の皆さんにも堀川応援隊に加わっていただきたい」とアピール。栗屋村長はにこやかに「ハイ」と応え、会場は大きな拍手に包まれた。
インターネットを通じて成果を確認しあう栗屋木祖村村長(左)と山田名古屋市副市長
途中、ネット回線が混雑し、映像が乱れたりとぎれる場面もみられたが、現実レベルの交流へと力強い一歩を踏み出す成果に結びついた本フォーラム。木祖村会場で司会を担当した堀川1000人調査隊の服部事務局長、フォーラム仕掛人の一人、NPO日本文化を守る会・武家の里理事の石浦薫さんの喜びもひとしおだったに違いない。尚、インターネットフォーラムは、COP10が開催される2010年まで毎年開催される予定。
源流の水を説明する石浦薫さん(後方は堀川のマスコット・ホリゴン)
(文:浜村良子 写真:伊藤剛、浜村良子)























