メディアなどの影響で地球温暖化や環境破壊については近年関心が高まりつつあるが、生態系や生き物についてはあまり焦点を当てられていない。「生物多様性」という言葉を、本当に子供たちにもわかってもらうためにはどうしたらいいのか?どう伝えることが、大切なのか?
「生物多様性」を小・中学生を対象に一番わかりやすい身近にある生き物との関係から考えるセミナー「生物多様性アカデミー」が、2008年12月7日(日)、千葉県手賀沼親水広場「水の館」(千葉県我孫子市)で開催された。このセミナーは「千葉県 生物多様性モデル事業」、および「生物多様性条約COP10パートナーシップ事業」として、12月に3週連続で開催される。
第一回目の講師は、こどもと自然教育研究所所長の平山明彦氏と、NPO法人自然環境復元協会で環境再生医として活動する森角武久氏。この日は、生き物に関心がある親子連れ17人が参加した。
はじめに、1平山氏が参加者全員に「生きているってどういうことだと思う?」と質問。参加者からは「息をしているから生きている」「動いているから生きている」など意見が出始めた。このセミナーのポイントは、参加者中心ということ。その後、平山氏は「私達は生き物の一部、他の生物によって支えられている」ということを伝えた。
続いて、参加者全員、スタッフも含めてネイチャーゲームに挑戦。この日行ったのは、一人一人に全部違う種類の動物の絵のカードを背中に貼り(本人は何のカードが貼られているかわからない)、自分は何の動物なのか、他の人に質問をして自分は何者かを当てるゲーム。例えば、「私はどこに住んでいますか?」「何本足ですか」。参加者からは思ったよりも難しかったの声が出ていた。そのゲームを踏まえて、次のワークショップで4つのグループに分かれ、模造紙(B1)に「食う、食われる(食物連鎖」の関係を100種類書こうというテーマに参加者は取り組んだ。
ほとんどのグループが悪戦苦闘。その間、講師の先生方は各テーブルを回りアドバイスをしたり質問したりし、「自分で関係図を書いていると、一見バラバラで何もつながりのない生き物たちでもみんな一つにつながっているのだということがわかった」と話す小学生の女の子もいた。最も多く書けたチームは71本のつながりまで描くことができた。
その後、森角氏が卓上ビオトープづくりをレクチャーし、参加者の子供たちを助手に、体験談を交えて説明。生き物好きの子供の目をくぎ付けにした。
最後に、各テーブルごとに記念撮影をし、和やかな雰囲気で第1回を終えた。
主催したNPO法人アースデイ・エブリデイの理事長、宮寺卓さんは「当初想定したよりも、小さい子供たちが参加した。しかし、子供たちを中心にしたプログラム構成によって、150分という長いプログラムにも関わらず楽しんでもらえたのが良かった。特にいきもののつながりを自由に描いてもらうと、子供たちの絵がとてもかわいくてほほえましかった。」とコメントしている。
第2回は12月14日(日) 鳥をテーマにした、ゲームづくりの予定。
(服部啓子)























