エコアジア2008(第16回アジア太平洋環境会議)の最終日の2008年9月14日(日)、視察ツアーが行われ、アジア太平洋諸国や国際機関の要人らの一部が参加。環境をテーマとした企業の祭典、メッセナゴヤ2008の会場や、市民の力で埋め立てから守られた藤前干潟などを訪れ、愛知・名古屋の持つ魅力の一端に触れた。
4日間の日程で、名古屋市港区金城ふ頭の名古屋市国際展示場で開催されたメッセナゴヤ。開場と同時に訪れた一行は、世界でもトップクラスの日本の環境技術や、多彩な日本のモノづくりの様子を興味深い面持ちで見て回った。
その後、バスで10分程度離れた藤前干潟に到着。稲永ビジターセンターで、NPO法人藤前干潟を守る会理事長の辻淳夫さんはじめ、レンジャーらの出迎えを受けた。干潟を前にした一行は、前日の長時間にわたる会議の緊張から解かれ、やわらいだ表情に。鳥たちの動きに目を細めながらも、熱心に辻さんの説明に耳を傾けていた。
生物多様性条約事務局長のアーメッド・ジョグラフ氏は、「利益優先の経済活動が地球の環境を悪化させてきたが、メッセナゴヤを訪れ、今後は企業活動こそ環境を良くする強力なキーファクターであるという確信が持てた」と述べた。
ジョグラフ氏は、名古屋市のゴミ処分場になる予定だった最後に残された唯一の干潟、藤前干潟が、市民の願いによって守られ、行政と市民が協働でゴミ減量に成功したストーリーを自らの言葉で語り、「計画変更を支えた技術力も大きく評価したい。これからは、行政と企業が、CO2削減や生物多様性保全に向けて協働していく、ウィン・ウィンの関係になる。藤前干潟の対処方法を、世界モデルに」と語り、藤前干潟を愛知・名古屋にとどめず、世界における問題とその解決の象徴として、世界中に発信していくべき、まずは世界の目が集まる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で大きくPRするよう強調した。
一行はその後、名古屋市中区にある「ランの館」で昼食をとり、COP10の開催年と重なる2010年の開府400年を祝うために本丸御殿の修復を急ぐ「名古屋城」を見学した。
(文:浜村良子、写真:伊藤剛、浜村良子)
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