夏の昼下がり、ふらりと入ったカフェで可愛らしいフリーペーパーに出会いました。

「maac.(マーク)」・・・?
聞きなれないなぁ、と思いつつ中身を見てみると、女の子ならきっと第一印象でカワイイ!と思ってしまう、カラフルでとってもおしゃれなフリーペーパー。
これ、誰が作ったんだろう???
と思っていたところに、ありました。問い合わせ先。
・・・と、あれれ?
そこにあるのは、一人の女性のメールアドレス。
一人で作ったの!?これはスゴイ!
ということで、早速連絡をとり、お会いすることができました。
彼女の名前は武田裕子さん。
現在、印刷会社のデザイン部でデザイナーとしてご活躍されています。

武田裕子さん
武田さんは、今年の春に愛知県立芸術大学のデザイン専攻を卒業したばかり。
「maac.(マーク)」は、実は卒業制作として作られた作品でした。
<※「maac.」のm=my(わたし)、a=awareness(自覚する)、a=action(実行する)、c=confidence(自信)という意味が込められています。>
その内容は、省エネからフェアトレード、手作り石けんの作り方からエコカーの選び方まで、私たちの生活に身近な環境にまつわる話題が幅広く網羅されています。
彼女が環境活動に興味を持った原点は、幼い頃、岐阜県の山間にある緑豊かな祖母の家で過ごした日々でした。
名古屋生まれの名古屋育ちでありながら、そうした遊びの中で生き物と自然に触れ、多くを学んだといいます。
そして、小学生の時にひょんなことから目にした動物の写真集・・・。それは、動物実験など人間の手によって、無残な扱いを受けた動物たちの姿。
その写真集を見て大きな衝撃を受け、動物と人間とのつながり、そして、自然や環境への思いが強くなったといいます。
高校生の頃には、絶滅危惧種について訴えかけるポスターを制作するなど、一貫して環境へのメッセージを発信するようになります。
大学3年生の時には、デザインの課題でミニフリーペーパーを制作。
有機栽培のおいしい野菜をテーマに、「西村自然農園」、「緑の屋根INNUNIQ(イニュニック)」、「congari café(こんがりカフェ)」など、農園やオーガニックカフェを自分の足で歩いて取材、編集しました。
そして、卒業制作の「maac.(マーク)」。
文章のひとつひとつが、彼女の環境への思いを感じる真っ直ぐなメッセージになっています。
それ以外にも、静岡県のつま恋で行われる環境配慮型の野外音楽イベント、’07apバンクフェスティバルにスタッフとして参加したり、大学の教授が行っている自然農の手伝いをしたり、マエキタミヤコさんの講演会で積極的に声をかけて「maac.」をお渡しし、マエキタさんが代表を務めるサステナとの交流を深めるなど、精力的に行動しています。
今の彼女の興味は、ランドスケープデザイン。
都市や公園など、その土地の空間をまるごと設計し、そこに暮らす人々、それはたとえ環境問題に興味のない人であっても、彼らが心地よいと感じてくれるような緑の多い生活の場を提供したい。
緑の多い生活というと、昔ながらに残る田舎の原風景と思われがちだが、不便で過酷な暮らしへ戻るわけではなく、今の時代に合う形で、環境との共生を目指した進化した暮らしへ人々を導いていきたい。
将来は、都会と農村をつなぐパイプ役として、名古屋を拠点にして活動の幅を広げていきたいですね、と夢を語ってくれました。
「毎日楽しいです!!」と、あふれ出す彼女の笑顔に、人間と自然、そして生きものが共に暮らす名古屋の明るい未来のイメージが浮かんできました。
まだまだ彼女の夢は始まったばかり。
きっと素敵な名古屋の街を創りあげてくれることでしょう。
これからが楽しみですね。応援しています!
(古橋理紗)






















