前回、美白化粧品とメラニンのお話をさせていただきましたが、今回は「日焼け止め」のお話です。
紫外線からお肌を守るために赤ちゃんから大人まで幅広く使われている日焼け止め。今や季節に関係なく一年中使われています。前回、メラニンは私たちのDNAを守ってくれているということをお話ししましたが、必要以上に紫外線を浴びた場合は、守りきれず炎症を起こします。また女性が日焼け止めを使う場合、一般的にはシミやしわを防ぐ目的で使うという認識がほとんどですが、最近の紫外線の強さを考えると、DNAを守るために日焼け止めを使用することをおすすめします。なぜならメラニンもなく、日焼け止めもまったく塗らないでいたら、私たちは皮膚ガンなどの危険性から逃れることはできないからです。
現在、自然環境の悪化により今は昔よりも紫外線を浴びたときのリスクは高くなっています。ある医学博士は人間の老化の原因は80パーセントが紫外線と言っています。確かに紫外線をあまり浴びない衣服をまとっているお肌の部分は顔や手よりも白くて透明感があり弾力もある。気がつかない間に老化をしていると思うとショックですね。美容面でも、そしてDNAを守るためにも正しく日焼け止めを使いたいものです。

ですがその日焼け止めにかぶれる人が多いのも現実です。それは最近の日焼け止めの多くに使用されている、紫外線吸収剤が問題になるからです。最近、その毒性の強さから安全性を問題視されている紫外線吸収剤。これは化学合成される酸化防止剤や殺菌防腐剤などと同類の毒性を持つといわれています。そのためいくら高いSPF値で日焼けを防いでも、シミやシワなどのトラブルは減らないのです。そのため海外ではSPF30までと定められている国があるにも関わらず、日本の基準はSPF50まで。毒性を考えると常用はキケンです。さらに、この紫外線吸収剤の影響により沖縄の珊瑚にまで異変が起きているそうです。自然環境にも影響することを考えるとさらに恐ろしくなります。
そういったことを考えるとできるだけ紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)を使っているタイプを選ぶのが賢明でしょう。
また、SPFはUVBを防ぐ作用をし、日焼けを遅らす数値を表します。数値は、何もぬっていない状態とSPF5の日焼け止めをぬった状態とでは、5倍の時間で日焼けを防ぐことができます。SPF10なら10倍。ところが10 を超えるとこの比例値は崩れ始め、数字が大きくなるほど防御率はかえって横ばい、ほとんど差がなくなるのです。
SPF30以上はほとんど意味がなくなるといわれています。
そしてSPAはUVAを防ぐ作用をします。+~+++間での表示で+が多くなるとより長時間UVAから肌を守るという意味です。このSPA値は海外には測定法がないため日本独自のものです。長期的な悪影響を数値化することが難しいためこのような表示になっているようです。
いずれにしても朝、日焼け止めを塗って一日持たせるのは到底無理なこと。できるならまめにぬりなおすことが好ましいです。ただメイクをしている場合、ぬり直しは面倒ですから、SPF効果のあるパウダーファンデーションを重ねるなど、応急処置ができるものを持ち歩くといいです。ほかにも、日傘や帽子・ショール・サングラス・長袖のシャツなどで紫外線の防御をするしかありません。日焼け止めをぬっているからといって安心はしないことです。気がつかない間にこすって取れていたのでは意味がありませんから。
私も撮影などでロケに出るとき、女優さんには必ず日焼け止めを使います。肌が出ている部分はすべて。しかも、何度も塗りなおします。顔ならば途中で必ずメイクを取り、改めてメイク。その際、また日焼け止めをつけるようにしていました。そして撮影の間はできるだけ日陰にいてもらい、マネージャーなどに日傘もさしてもらい、できるだけの防御をするのです。ドラマや映画などでは日焼けをしてしまうと、物語がつながらなくなりますからね。
ではここで改めて、どんな日焼け止めを選ぶといいかまとめてみましょう。
・紫外線吸収剤を使っていないもの(メーカーに尋ねましょう)
・SPF30以下(顔はせいぜいSPF20まで)
・できるだけ化学合成成分が入っていないもの(合成界面活性剤やポリマー・香料など)
・専用クレンジングではなく石鹸などで落ちるもの(メーカーに尋ねましょう)
・赤ちゃんには専用、または赤ちゃんにも使えるやさしい成分で作られたものを選びましょう。
老化を遅らせるのはあなたしだいです!
(ヘアメイクアップアーティスト 小松和子)
・和LOHASに暮らす知恵vol2~健康な肌が生み出す『美白』
■筆者プロフィール
CM、雑誌、テレビドラマ、映画などで長年主演女優を担当。
業界ではいち早くオーガニックコスメや自然化粧品を推奨し、それらに関するメイク講座、講演、メイクアップデモンストレーションなどを行っている。

主な活動、作品
<オーガニックコスメ>
・ナチュラピュリファイ研究所 顧問
・ナチュラルハーティーマーケット オリジナル商品『babu−』プロデュース
・「エコビューティー・スタイル展」メイク講演 他
<テレビドラマ、映画>
東京ラブストーリー・眠れる森・危険なアネキ ・山おんな壁おんな
ヒーローインタビュー・大河の一滴・椿山課長の7日間・ラストラブ 他






















