立秋も過ぎ8月も後半に入り、2008年の夏も間もなく終わりを告げようとしている季節となりましたね。私の住む茅ヶ崎や、また毎年7~8月にビーチヨガをおこなっている葉山の一色海岸(海の家Blue moon)などにいると、日中の蒸し暑さは残りつつも夕方からの爽やかで涼しげな秋風を身体に受けては、夏の終わりの寂しさを感じている私です。
この夏は大変暑く、また梅雨に雨量が少なかったりまた台風がやってこなかったりと、温暖化などの影響により、日本の季候にも大きな変化のみられた夏でしたが、もともと日本には夏の暑さの中に涼を求めて様々な工夫が生活の中で得られていたと思います。
例えば、風鈴を下げたり、打ち水をしたり、よしずを掛けたり、浴衣を着たり……と、お金をかけず、また地球にも無駄なエネルギーの負担をかけずに涼を求める工夫があったかと思います。我が家にはクーラーも扇風機などの家電がありませんでしたが、それなりに工夫してこの蒸し暑いひと夏を過ごしていました。そこで今回は夏の日本の食事における和の知恵を書いてみようと思います。
私たちは暑い時には冷たいものをとりがちです。陰陽で言えば陰のものですね。実際夏の野菜には身体を冷やす陰の野菜(トマト、茄子、胡瓜など)が収穫されます。しかし、現代は自然のものから涼をとることを忘れ、クーラーで冷え切った部屋の中で、キンキンに冷やされた炭酸飲料やアイスクリーム、かき氷などで涼を取る方も多いと思います。暑い日中に食べるこれらは簡単に手に入る事もあって、身体が求める理由になっているのかもしれません。しかしこれらを求めてばかりでは、身体にはあまり良い結果があるとは思えませんが……。
一方で、私は暑さにはめっぽう強い体質でしたが、さすがにこの夏の蒸し暑さには身体がこたえてしまい、いわゆる「夏バテ」の状態になってしまいました。ヨガをやっていてもこの予期せぬ蒸し暑さには私の身体も耐えられなかったようです。食いしん坊の私には信じられないことに食欲が落ちてしまい、なかなか食べたいものも思い付かない……という状態でした。
そんな時、「これならば」と食べられたものは日本の伝統食『蕎麦』でした。猛暑の中、のど越しよく食べられ、しかも栄養のある蕎麦によって私の夏のエネルギーが保てられたと言ってもそれは決してオーバーな例えではないかと思います。もともと蕎麦の栽培は8世紀くらいから行われてきたと聞きます。今のように切って細くなっている蕎麦は江戸時代から食べられるようになったそうです。現代は、サラリーマンやOLさんの昼食としてもポピュラーになっている蕎麦ですが、当時は昼下がりやお風呂の帰りなどに、一杯やった後で蕎麦をたぐるのが一般的だったようですよ。粋なものだったのですね。また、私の愛読している池波正太郎さんの文中にも、よく蕎麦をたぐる場面が登場します。昼下がりから、生湯葉や板わさなどのつまみを肴にしてに日本酒で粋を味わう。そんな楽しみ方は、忙しい現代にあっては最高の贅沢であると思います。
さらに、こんなに暑い夏という日本の季節の楽しみを満喫できるとても充実した時間になることでしょう。例えどんな季節であっても、ちょっとした工夫次第・心のゆとり次第で心身に良い効果があらわれると思います。そして日本の四季を満喫できる粋な時間に変えることができるでしょうね。これからやってくる中秋の名月の季節をどんな工夫で過ごせるでしょう。私はわくわくするような工夫が考えられます。
みなさんもその季節ごとの日本の和を様々な方法でぜひ楽しんでみてはいかがでしょう?
■筆者プロフィール
麻蓬(アサヨモギ)・studio roda主宰・yogaインストラクター・西澤リエ
2002年頃よりヨガを学び、その魅力に惹きつけられる。2004年頃から友人を中心にヨガを教え始める。2006年・助産師だった曾祖母の影響でマタニティヨガを学び教え始める。
現在、湘南のヨガスタジオをはじめ、葉山・辻堂の海岸でのビーチヨガ、東京代々木公園のヨガ、茅ヶ崎市の小学校、藤沢市などのヨガ教室などで指導中。























