現在日本はたくさんの化粧品であふれかえっています。こんなにも化粧品業界が盛んなのは、おそらく日本が世界一でしょう。しかし残念なことに配合されている成分を見ると、なんともがっかりさせられることが多いのです。中身と価格の差にびっくりすることもしばしばです。
私たち消費者は、店頭に立つ美容部員に説明されるまま信じて購入します。「今度こそ、この商品ならきっと綺麗になる」と信じて……。そして考えたらこれまでそんなことを、何度繰り返してきたのでしょう。おそらく女性の大半の方が、同じような経験をしているのではないでしょうか?それなのに肌が美しい人に限って、それほど化粧品を使っていないことが多くあります。
では化粧品とは何でしょうか。何のために使っているのでしょうか。
本来、日本人はきめが細かくなめらかな肌質が多い人種です。そして美しい肌を保つためには、食生活や適度な運動、睡眠などがとても重要です。化粧品に頼り、必要以上に使い続けるのは、肌代謝を弱め、少しの刺激でもトラブルを起こすようになってしまいます。
その代表的なものとして思いつくのが、美白を謳った化粧品です。
今の季節、美白化粧品と日焼け止めが売上を上げるといいます。シミやシワの少ない肌でいたい気持ちは当然のこと。現在販売されている美白化粧品のほとんどは、メラニン色素の生成を抑制するものが多く、肌の色素を薄くし、美白効果が得られる薬品を使用しています。ところがこのメラニン色素は、体を紫外線から守る大切な防御システムのひとつなのです。皮膚は紫外線を吸収するとメラニン色素を作り出します。メラニンは細胞核の上をまるで日傘のように覆い、私たちの大切なDNAを傷つけないよう働いてくれます。ですから美白化粧品でメラニン生成を抑えてしまうと、ダイレクトに紫外線の影響を受けてしまい、かえってシミやシワを作り、また皮膚がんへの影響も高まります。そのため美白化粧品と共に、当然日焼け止めも手放せなくなります。

そもそも私たち人間の皮膚は、外からの有害となるものから体を守るだけでなく、受けた傷を修復する働きも備えています。健康な皮膚であれば、多少の日焼けなら代謝とともに元に戻っていくものです。いわゆる紫外線でできるシミは、この皮膚代謝の循環がうまくいかずに残ってしまったもの。自分自身の代謝ができてこそ、肌は美しくなるのです。
実際私も30歳の頃に自律神経失調症になり、7ヶ月間仕事を休み、ウォーキングを毎日8キロ続けました。ちょうど3ヶ月が過ぎた頃から体の改善が感じられ、顔色もよくなりシミがとても薄くなったのを経験しました。その時「すべては代謝」なのだと実感し、免疫力がどれほど重要なのかを痛感しました。美しい肌とは強い身体・肌なのです。何者でもない、自分自身が答えなのではないでしょうか。だから私は美白化粧品で一時的に白くなった肌のことを、顔色が悪いと表現します。なぜならそれは、健康な肌ではないから。化粧品とはあくまでも足りないものを補うもの。健康な肌が生み出すのが、美白であり美肌なのです。
ところであなたの肌は健康ですか?
(ヘアメイクアップアーティスト 小松和子)
CM、雑誌、テレビドラマ、映画などで長年主演女優を担当。
業界ではいち早くオーガニックコスメや自然化粧品を推奨し、それらに関するメイク講座、講演、メイクアップデモンストレーションなどを行っている。

主な活動、作品
<オーガニックコスメ>
・ナチュラピュリファイ研究所 顧問
・ナチュラルハーティーマーケット オリジナル商品『babu−』プロデュース
・「エコビューティー・スタイル展」メイク講演 他
<テレビドラマ、映画>
東京ラブストーリー・眠れる森・危険なアネキ ・山おんな壁おんな
ヒーローインタビュー・大河の一滴・椿山課長の7日間・ラストラブ 他






















