動物園や植物園は、小さな子どもから大人まで、生物多様性を身近に感じられる絶好の場所です。2010年に開催が決定したCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の地元、名古屋市の東山動物園で、2008年6月19日、同動植物園の再生計画が、なごや環境大学の一環として市民に公開されました。
「東山動物園から発信!~東山動植物園再生計画と生物多様性と動物園の楽しみ方~」と題したこの講座の講師は、名古屋市東山総合公園再生推進室長の大井健司さん。
1937年に開園した東山動物園には、550種類の動物が、また植物園には7000種類の植物が生育し、動物の種類では東山動物園は日本一ということです。
「生命(いのち)をつなぐ」を基本理念とした再生計画では、これまで別々だった動物と植物の展示を一体とし、動物や植物とふれあいながら、生態系も体感できる展示がめざされています。 言い換えれば、『見る』だけの展示から、『体験・体感する』展示へ。結果として、来園者に生物多様性の保存などの『環境行動を促す』メッセージを発信したいと考えているそうです。
例えば新設する「アジアの水辺」や「アフリカのサバンナ」では、現地の景観を再現し、テーマパークのようなものに。また、動植物に特化した図書館や桜の回廊の新設、トラムの導入など、これまでとひと味もふた味も違う、ドラスティックなリニューアルになる予定で、隣接する「東山の森」とも連動してCOP10開催までに第一期の整備が終了する計画です。
大井さんは、「旭山動物園が行動展示なら、東山はさらに進化させた生息地体感型展示を!」と意気込みます。自然の中へ足を踏み入れているような感覚、というから楽しみです。
講義の後は、みなさんお待ちかねの“動物園見て歩き”の時間です。ガイドをしてくださったのは、職員の渡辺正さん。動物たちへの愛情と博識ぶりに、参加者からもさまざまな質問が飛び交います。
座っている時間が長いことで有名なキリン。それだけ寛いでいる証拠だそう。柵がなく、開放的な空間は、東山動物園の自慢の一つ。
一日に18時間も寝るコアラ。日本で始めてコアラが来たのは東山動物園。
世界四大珍獣の一つ、ボンゴ。他にコビトカバがいますが、残念ながら、残るオカピーとジャイアントパンダは東山にはいません。ゾウのコサラとアヌラはスリランカから2頭一緒に来園しました。
最後に動物園に行ったのはいつですか?
(浜村良子)























