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COP10と連動して「メッセナゴヤ2010」 ― 名古屋商工会議所・成田多喜夫さん
(2008年5月26日 11:21)

ドイツ・ボンで開催されているCOP9(生物多様性条約第9回締約国会議)に岡田邦彦会頭とともに参加される名古屋商工会議所企画振興部部長の成田多喜夫さんにお話をうかがいました。

 hama080519-1                                             名古屋商工会議所・成田多喜夫さん

COP9では、どんなことをアピールされる予定ですか?

愛・地球博の成果のひとつに、県民、市民が育んだ『もてなしの心』があります。それはホスピタリティへの自信につながっています。またこの地域には素晴らしい自然があり、豊かな里山の風景も数多く残っています。そのような自然の中で、歴史的には木材や繊維産業が発達してきました。その原料である木や蚕をかえりみれば、自然の恵みである生物多様性を産業基盤として、モノづくり産業が発展してきた土地柄だということができます。そして現在も環境に先進的な取り組みをしている都市でもあります。COP9では、そんな点をアピールしてきたいと思います。

―生物多様性は企業にとって、あまり馴染みがないようですが、どのように関心を広げ、企業活動に反映させていこうとお考えですか?

愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所が実行委員会を作り、2006年から国際総合見本市「メッセナゴヤ」を毎年開催しています。隔年で『環境』をテーマにしており、ちょうど2008年の今年と2010年のCOP10の年は環境がテーマとなります。ちなみに2006年度は約210社・団体の出展者と約3万7千人の来場者がありました。2010年は『国際生物多様性年』でもあり、「メッセナゴヤ」をCOP10と連動する形でひとまわり大きな規模で開催したいと考えています。

―「メッセナゴヤ」では事務局を担当しておられますね。何か具体的にお考えですか?

コンベンション(国際会議)とメッセ(商業見本市)を組み合わせたものができれば。メッセは4日間ですが、中部のすばらしい環境技術や環境経営を世界の人々に知っていただきたいと考えています。今年は、最後に成果を植樹の形にして、「メッセの木(仮)」を植えようというアイディアも出ています。

エコビジネスを展開している企業や、環境に関する特異な技術を持っている企業など、中部地方には数多くの優秀な中小企業があります。パートナーをみつけていただく一方で、特にこれから環境問題が大きな関心事となってくるアジアに向けて、情報や技術を積極的に発信してほしいと思っています。一足早く環境問題に直面したこの地域が、アジアの人たちに向けて解決法を提案できるような、そんな役割もあるのではないかという気がしています。

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―今年9月には名古屋市で生物多様性をテーマとした、エコアジア(アジア太平洋地域の非公式環境大臣会合)も開催されますが。

環境省が主催するエコアジアには、約30カ国の環境大臣や政府関係者などが参加されると聞いていますが、「メッセナゴヤ2008」(開催日:911日~14日)は、これと連動して開催する予定です。名古屋市が、会議のエクスカーションとして藤前干潟を見ていただく計画を立てています。会場のポートメッセなごやは藤前干潟とも近いので、メッセナゴヤの会場もぜひのぞいていただきたい、とお願いしているところです。せっかくアジアの環境問題のキーパーソンが集まられるのですから。この7月から、子どもや学生も参加できるイベントを実施して、9 月に向けてプロモーション活動を行っていく予定です。

―名古屋商工会議所として、生物多様性に向けた新しい取り組みはありますか?

2011年が会議所の創立130周年で、中期計画の策定を始めるところです。その中で「環境分科会」を新設し、名商として環境とどう向き合っていくかを議論していく場とします。100周年のときには、会議所前の道路に30年間で緑のトンネルを作ろうと植樹をしましたが、そんなささやかなこともできれば、と考えております。

COP10を迎えるホスト役としてのお気持ちをお聞かせください。

名古屋市で開催されたデザイン博から来年で20年。当時は『デザイン』が浸透するまで時間がかかりましたが、今では、公共空間のデザインも進化し、市民のデザインに対する意識も洗練されたように思います。同様に『生物多様性』ということば自体も、COP10を契機に企業や市民の活動の中に根付いていくのでは、と感じています。

COP10において、「名古屋ターゲット」という宣言的なものを盛り込むという話がありますが、名古屋の名前を京都と同様、世界に知らしめる大きな機会ととらえています。『京都議定書』は世界各国の小学校の教科書に載っていると聞きます。『名古屋』が、日本だけでなく世界の21世紀の生物多様性の具体的な流れを方向づけ、あらゆる生物の保全の枠組みや流れを作っていくものになるといいと願っています。

―ありがとうございました。

(浜村良子)

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