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LOHASは流行で終わらない
(2008年5月6日 16:39)

LOHASという言葉が日本で紹介されてから数年。現在LOHASはブームを超えて、私たちの生活に着実に浸透してきています。「LOHASに暮らす」の著者であるピーター D.ピーダーセンさんは、企業の持続可能なCSR構築を支援する株式会社イースクエアの代表取締役社長として活躍されています。

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           ピーター D. ピーダーセンさん

― 株式会社イースクエアを設立された動機を教えてください。 

1978年、当時10歳だった私は、デンマークでエコロジー運動の草の根の活動家であった父に連れられて、原子力発電導入反対のデモに30kmの道のりを歩きました。そして市民の声により原子力発電導入が中止されました。この原体験が現在の根底にあるように思います。その後、「環境」はずっとテーマでした。イースクエアの会長になっている木内孝さんとの偶然の出会いがきっかけで2000年夏、2人で日比谷線に乗っていた時に会社を設立することが決まりました。 

イースクエアの社名の由来は、Eの二乗。経済(Economy)×環境(Ecology)。このマーケットを「環境成長経済」といまはとらえています。このビジネスフィールドが育つことは間違いないと当時から考えていました。 

― イースクエアには5つの黄金ルールというものがありますね。それは、どういう意図で作られたのですか?

イースクエアはミッション内包型企業。すなわち、仕事そのものがミッションを達成するというビジネスです。会社は人の集団であるために、ミッションがあるかないかではアウトプットが全く変わり、そして業績に大きく影響するのです。 

5つの黄金ルールは、全てのスタッフの拠り所となるもの。 

1.Stay positive:楽観主義者のみが世界を変える

2.Make a difference: 世の中に何か「違い」を起こせ

3.Action breeds results: 行動のみが波及効果を生み出す

4.Be creative: 想像力をもって創造性を発揮せよ

5.Exceed expectations: 期待に応えるのではなく期待を超えよ 

特に強調したいのが、1番の「Stay positive」です。どんな時も前向きに、物事を広く見て深く追求する姿勢が大切ですね。 

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   2050年に世界はどうなっているかを解説してくれました

― ピーダーセンさんはLOHASを日本に紹介されました。LOHASが、なぜ日本人に合っていると思われたのでしょうか。 

質問に答える前に、日本ではLOHASがすこし誤解されているようです。LOHASは決して流行で終わってしまう類のものではないのです。成熟社会において、LOHAS層、つまり健康と環境を志向する消費者が増えているという傾向に、世界中があります。 

もともと日本人は、自然を敬い調和して生きてきました。だから、LOHASを受け入れやすいのでしょう。ただ、もう少し行動を伴ってほしいと思います。最低でも、食べものは国産のものを選びたいですね。「減肉増菜」なんて言葉が分かりやすいので作りましたが、なるべく肉をとらない生活を心がけてみるとか。生命倫理的にも生き物に対する考え方を見直す必要がありますね。また、車を持たずかっこいい自転車を愛用するなんてことも簡単にできます。 

―. LOHASビジネスやECOビジネスを志す人たちへのメッセージをいただけますか。 

もっと世界全体を見よう!すると、Bad NewsとGood Newsの両方がみえてきます。人口増加により、生きるためのエネルギーや食料を得ることが難しくなってくるのは確実です。これがほおっておいても起こる、Bad News。一方で、Good Newsを作っていく必要があります。人口増加により確実にどのマーケットも拡大するでしょう。 

しかし生態系を壊さないことが大前提です。そうなると、「環境成長経済」のためのルールづくりが進まざるを得ません。これは、LOHASビジネスやECOビジネスを志す人々にとって追い風となるでしょう。10~15年ぐらいで、第二の産業革命がくるだろと予想しています。そして「環境」がこれまでのどのマーケットをも越える市場になることでしょう。 

もう一つ、自論ですが次なる人類進化が起こると思っています。人類は、「ホモ・エレクタス」となり、二本脚で立つことによって手を使うようになり、さらに「ホモ・サピエンス」として、他の生物にはない頭脳を育んでいきました。しかし、これから、頭脳だけでは生き残れません。私は、次の人類の(社会的・文化的な)進化のステージをは「ホモ・ソシエンス」(homo sociens)ととらえています。心、即ち意識の進化です。 

地球とともに、ホモ・ソシエンスならではの共鳴・共同・共創をもって行動すれば、真に持続可能で、将来世代のことをも考慮した社会や経済はできるはずです。経済におけるその仕組みづくりを、私は「環境成長経済」と呼んでいます。

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   トークイベントでマイ箸について語るピーダーセンさん(2006.9.23) 

― 最後に、「私には何もできない」ではなく、「私にしか何かをすることができないことを忘れないでください」とメッセージをくださいました。真っ直ぐなミッションを持ち、柔軟な姿勢で地球環境を捉えているピーダーセンさんに私はとても勇気をいただきました。意識の進化ができるかどうかが、持続可能な社会への最大のキーワードになる気がしてなりません。 

グッドニュース・ジャパンも、地球意識をもって進んでいきたいです。 

(記事:町田慈子、写真:蛭田有里子) 

イースクエア:http://www.e-squareinc.com/index.html

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