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“バイオディーゼル化への道をさぐる研究会”立ち上げ
(2008年5月1日 10:19)

大阪府下で、廃食用油をバイオディーゼル化するシステムの道を開くための研究会が今春立ち上がり、活発な活動を始めている。

自然エネルギー市民の会」は、JR環状線京橋駅近くの「新京橋商店街」と協力して、1年間で600リットル以上の廃食用油を2007年1月から不定期に回収してきた。しかし、府下でBDF(バイオディーゼル燃料)にするシステムはなく、今まで回収した廃食油を滋賀県にまで運んでいるのが現状だった。そこで、「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)」と「自然エネルギー市民の会」が、大阪や京都でバイオディーゼルの活動をしている4団体などに声をかけ、研究会を立ち上げた。

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                    4月に開催された研究会

研究会は、2008年3月に第1回目のセミナーを開催、4月には初回の参加団体であった「NPO法人自然環境会議八尾(葉の花プロジェクト)」のBDF研究会に参加し、今後さらに多くの活動団体や研究者を巻き込み、継続的していくことを確認していた。

第1回目のセミナーでは、若林恒平さん(サンケァフューエルス株式会社代表取締役)の講義の後、参加者の意見交換を行った。若林さんからは▼バイオディーゼルの定義(=メチルエステル化された植物油・動物性油)や特徴▼ヨーロッパのBDFの現状▼低品質のバイオディーゼルを販売することは内燃機関を傷めるためバイオディーゼル全体の評判を落とすことになる▼日本国内のBDF生産量は2030年に600万リットル(アメリカの昨年生産量が100万リットル)を目指しており、バイオエタノールより普及が早いのではないか―など興味ある話があった。

その後の意見交換では、廃食用油の回収の方法、回収した廃食用油の質、また回収や精製に消費されるエネルギーの削減などが問題点として挙げられた。
なお、初回のセミナーには、大阪府下では箕面の「菜の花プロジェクトみのお」、八尾の「Hello!菜の花プロジェクト」、阪南の「さつき園」、京都からは京都長岡京市の「環境の都づくり会議」田原誠一郎さんが参加した。

4月の研究会は、菜の花プロジェクト八尾事務所で開催され、講師に佐野寛さん(地球江ネルギーシステム研究所)を招いた。
佐野さんは「今後のBDFの方向性」と題し、SVO(Straight Vegetable Oil)について紹介。「SVOは、植物油をそのまま燃料として使うもので、効率もよく手軽である。継続性を考えるならば、メチルエステル化(FAME)によるBDFに較べ、エネルギー損失が3分の1~4分の1少ないSVOの方が有力である」という。
実際の利用にあたっては、廃食用油を利用する場合は、遊離脂肪酸の処理は必要であり、SVOはBDFに比べ粘性が高く融点も高いため、エンジンの始動時や日本の冬は苦手である。そこで、ドイツの油加温器やアメリカの2タンク方式の装置をつけることで、軽油用のディーゼルエンジンでもSVOが使えるようになる、とのことだった。

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   新京橋商店街での回収風景(写真提供:地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)

その後、BDFによるデイーゼル発電機や発動機の運転実演や、自然環境会議八尾自作の菜種の収穫後残栽破砕機などを見学。

また「さつき園」ではBDFを実際に手作りし送迎バスに利用しているので、次回、見学に行くこととした。研究会の今後の予定は、5/18(日) 新京橋商店街での「廃食用油回収」の応援見学。6/10頃「阪南市立さつき園」(社会福祉法人日本へレンケラー財団・大阪府)を見学。6/22(日) 菜の花プロジェクト(八尾市)の畑で、菜の花の収穫とSVO実験。

(大林輝)

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