中部の環境企業が集まる団体、環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)は、2010年に愛知県と名古屋市が誘致している生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて、「生物多様性、企業は何を取り組めばよいか」と題するセミナーが2008年2月22日(金)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われました。
足立直樹さん
セミナーは、3つの講演と講演者によるトークセッションという構成で、最初の講演は、株式会社レスポンスアビリティの足立直樹さんによる「生物多様性と企業の社会的責任」。足立さんは「なぜ、企業が生物多様性なのか?持続可能性のためには、生物多様性の保全が必須だ。生物多様性がもたらす生態系サービスの莫大な価値に気づくべきで、生物多様性の保全は企業の責任。Stewardship=財産管理人としての責務だ」と訴えました。
粟野美佳子さん
続いて、財団法人WWFジャパンの粟野美佳子さんが「事例から考える生物多様性活動のヒント」と題して講演を行いました。粟野さんは「人類は生態系に大きなインパクトを与えている。環境負荷の低減に努力するのはもちろんだが、事業による直接的な自然破壊を忘れてはならない。事業は自然資源に依存しているからだ。企業との提携については、WWFガイドラインを設けている」と発言しました。
「いきものがたり」を紹介する上田壮一さん
また、Think the Earth(シンクジアース)プロジェクトの上田壮一さんが「生物多様性をどうコミュニケーションするか」と題して講演を行いました。上田壮一さんは「シンクジアースは、環境問題への無関心やあきらめの心を最大の課題ととらえ、クリエイティブやコミュニケーションの力で地球のことについて考えたり感じたりするきっかけを作り出すプロジェクトだ。東京大学教授の山本良一さんに監修していただき『いきものがたり~地球は人間だけのものじゃない~』という本を出版した。子どもでも大人でも読める本をめざした」と述べました。
企業活動と生物多様性というテーマを中部の企業団体が取り上げたのは、おそらく初めてのこと。こういったセミナーを市民向けにも開いてほしいと思います。
(伊藤剛)




















