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社会の問題点を解決する- パソナグループ代表・南部靖之さん
(2008年2月22日 10:00)

1976年の創業以来、社会に多様な働き方を提案してきた南部靖之さん。「社会の問題点を解決する」という企業理念を掲げるパソナグループの代表です。 

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―― なぜ、そのような高い企業理念を掲げられているのでしょうか? 

そもそも就職活動が原点でしたね。第2次オイルショック後の不況の時代に、僕のような大学生も大変だったが、女子大学生はもっと大変でした。再就職したいと願う子育てを終えた女性たちは更に大変でした。当時は、パート・アルバイトといった雇用形態しかなく、経験や能力を生かせる適切な仕事がなかった。そのために優れた技能を持ちながらも家庭に閉じこもっていた。とても問題だと思いました。 

それで、父親にNPOを立ち上げて支援をしたいと相談したら、「ボランティアでは活動に限界がある。自分で会社を興し、その成果でやりたいことをやればよい」とアドバイスをもらいました。それが今のパソナグループにつながっているのです。 

―― 農業に就職するという「就農」に力を入れていらっしゃいますが? 

農業に限らず、社会の問題点と思われることにターゲットを絞って事業を行ってきました。2000年当時、社会で深刻化していた高い失業率に対し、パソナグループとしてどのように雇用創出ができるかを全国行脚して探っていた時、地方における農業の担い手不足という問題に直面しました。そこで、農業を何とかせねばならないと考えて、秋田県大潟村に行き、自らトラクターを動かし、農業への入口をつくるべく農業研修「農業インターンプロジェクト」をスタートしました。そして、都会の人々に農業に興味を持ってもらい可能性を感じてもらうために、都心に地下農場「PASONA O2(パソナオーツー)」をつくったのです。多くの人はとても驚きましたが、農業を見直すきっかけになったと思います。 

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       青森県で実施した『農業インターンプロジェクト』の受け入れ農家さんと共に(パソナ提供)

―― 多くの社会の問題点を解決してこられましたが、これからはどんなことに力をいれていかれますか? 

パソナには、「シャドーキャビネット(影の内閣)」という社内組織があります。これも、社会の問題点を解決するための取り組みの一つです。政治家や官僚は今現在の問題しか解決しようとしない。これは、ある意味で仕方がないことです。我々は、民間の立場からあらゆる問題にメスを入れていきたいと思います。 

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より良い社会をつくるため、社会に呼びかけ、変革を実現していく人たちを“ソーシャル・アクティビスト”と呼びます。私たちパソナグループ社員ひとり1人もそうありたいと強く願っています。年齢・性別・国籍に関係なく、誰もが夢を持っていきいきと活躍できる社会をつくり上げていくために、ソーシャル・アクティビストとして更なる使命感と情熱を持って挑戦する。そして、法人としてのパソナグループは、よき企業市民であるべきだと思っています。 

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    パソナグループ本社には「シャドーキャビネット」の部屋が並んでいます

―― 暗いニュースばかりが流れていますので、我々も微力ながら今の世の中を明るくしたいと考えてグッドニュース・ジャパンをはじめました。改めておうかがいしますが、南部さんは社会を変えるには何が必要だとお考えですか?

世の中を変えるのは人の力です。でも、今だけしか見ていない人が多すぎます。未来を見つめることのできる”人財”を育てる必要があると考えています。“ビジョン”をしっかりと立てて、情熱を持って行動すれば社会は変えられます。 

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―― 時には熱く、時には冷静に、南部靖之さんは語ります。最後は、愛・地球通信へのエールのようなお話になりました。ありがとうございました。 

(聞き手/安在尚人  構成・写真/伊藤剛)

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