「もったいないことしてないかい?」のフレーズとともに突然現れ、子どもたちにモノの大切さを教えてまた去っていくインパクトのあるキャラクター“もったいないばあさん”。創作絵本としては異例の大ヒットを続けている『もったいないばあさん』の生みの親である真珠まりこさんにお話をおうかがいしました。
絵本作家・真珠まりこさん(左)ともったいないばあさん
── 真珠さんにとっての2007年のグッドニュースは何ですか?
そうですねぇ…。『もったいないばあさん』の着ぐるみができたことでしょうか。絵本の世界からそのまま飛び出してしまったようで、とても嬉しかったですね!
東京都渋谷区にある地球環境パートナーシッププラザで、現在「もったいないばあさんのワールドレポート展 ── 地球の問題と世界のこどもたち」が 開催されています。
異常気象、森林伐採、生き物の絶滅の危機、食糧不足、そして戦争。
展示会では、こうした地球規模の問題と、それによって影響を受けている、主に貧しい国々の子どもたちの今が伝えられています。
ワールドレポート展のようす
── いつごろこのような展覧会を企画したのですか?
この企画を始めたのは昨年の夏頃からです。以前から世界の問題に関心があったのですが、ここ地球環境パートナーシッププラザで『もったいばあさん』の原画展を行ったことが縁で、今回の展覧会を実現することができました。私は環境問題の専門家ではないので、私一人で調べてもそれだけになってしまいますから。おかげで素晴らしい展示ができたと嬉しく思っています。
── どんなことに苦労しましたか?
世界にはあまりにも問題が多すぎて、それをどうやってまとめればいいのかとても苦労しましたね。
でも、あるとき「ぼくは日本に生まれてよかった」と9歳の息子が言ったのを聞いて、私はとてもショックを受けました。そのとき、息子と同じ年齢の子どもたちの絵を描いてパネルにまとめることを思いつきました。そうすれば子どもたちも身近に感じるでしょうから」
私自身は何もできませんが、『もったいないばあさん』のキャラクターを借りれば、難しい問題を子どもたちにわかりやすく伝えることができます。最初に『もったいない』の意味を伝えたくて『もったいないばあさん』を描いたのですが、それまでは他のお母さんたちはどうやってこの意味を子どもに教えていたのかな、と思いますね。
今、私が一番伝えたいことというのは、まずは日本の子どもたちに地球の今を知ってほしいこと。そして、少しでも自分たちにできることを考えてほしい、ということです。
自分たちと離れたところで起こっていることではなく、自分たちともつながっていることを教えたいですね。
── 新しく年が明けましたが、今年やりたいこと、これからの夢を教えてください。
このワールドレポート展を日本中…いや、世界にも広げていきたいですね! 巡回展を開催したいと思っています。こうした展覧会をきっかけに、少しでも多くの人たちにもっと世界とのつながりを知って、自分には何ができるのかを考えるきっかけを作っていきたいと思っています。
「私は世間一般と同じような立場だと思いますよ」とおっしゃいますが、小柄で優しい外見からは想像できないくらい、「とにかく皆に伝えたい!」という熱いパワーと強い意志をお持ちの真珠さん。
『もったいないばあさん』の役目もこれからもっと拡大していきそうですね。
真珠さんに愛・地球通信で製作したモリゾー・キッコロの絵本をお見せしたら、「モリゾー・キッコロは大好きですよ!」とおっしゃっていただきました。
今年こそはモリコロともったいないばあさんの、夢のコラボレーションを実現したいですね。
今年も活躍を期待していますよ!
(古橋理紗)




















